FC東京のアウェイ戦を、吉祥寺HUBで見る。
夕刻には終わり、せっかく吉祥寺来たからなんか観れるかな、と吉祥寺シアターに行くと、やってたので、観た。


天才劇団バカバッカ『COLORS』。



その昔。
政府留学生(みたいなの。正式名称忘れた)で、野田秀樹が、イギリス行って帰ってきたあとに、「あっちだとさ、舞台に俳優が横一列に並んだだけで、肌の色とか顔のカタチとかいろいろで、それだけでおもしろいんだよね。なのにみんな一つの言語英語で芝居作れちゃうの。」とか、そんなようなことを言っていた。もちろんだから向こうがいいとかそういう話ではなく。


私は東京で生活しているけど、街中でも周囲でも、最近、いわゆる「日本人」の見た目でない人が増えた、と、思う。
コンビニでFC東京のことを話す店員の男の子は、見た目はオナイウだし、ランドセルしょって歩いてる小学生がボンバーヘッドだったり、仕事で、お母さんは日本語わからないけど中学生の子供を通して話す、なんてこともある。
国際結婚も増えたんだろう。ジョナサンみたいに見た目ガイジンだけど日本語しか喋れないとかやたらと流暢に話す日本大好きな人とか、芸能界の露出も増えたし、日本代表に、帰化じゃなくて日本で生まれ育った鈴木武蔵やオナイウがいる。野球でも陸上にも。


だから、舞台で、見た目いわゆる日本人じゃない役者も、出るようになる。普通に日本語しゃべる見た目ガイジンの役者が、小さめの劇場でも、出るようになる。

そんなことに、真っ向から挑戦した舞台だったと思う。戦隊ヒーローものなんていう、日本人特有の記憶を使って、どう収拾つけるのかと心配したけど、面白かった。
ハーフの奴なんて珍しかったのに、もう普通に舞台立ってる。ネタやってる。つっこまれてる。

日本の演劇は、なんとか続いてきているからだ、と思う。今日の劇場も、笑うところは笑って盛り上がるしシリアスシーンでは、かたずをのむし、大御所演劇のネタで笑う。観客の質も向上している。
文化が、途切れずに続いているから、「やりたい」と思った奴がそこに入ってこれる。その中に、面白い奴や才能のある奴がいれば、またその土壌は肥える。だから、くだらない何万の芝居があるかもしれないけど、続いていることに、喜びを禁じ得ない。
世の中が変わればちゃんと舞台も変わる。それが嬉しかった。

そういう意味で、ずっと気になってた、副島淳という役者が出ていたので、バカバッカ自体も気にはなってたので、良い機会で、観た。
副島淳氏は、予想通りとても良い役者だった。

そして、見た目いろんな役者が出てるのに、いわゆるど日本人の役者さんで目をひく役者さんは、やっぱり、いい芝居をしているということなんだなあ。


吉祥寺HUBは、東京サポで混んでいた。スタンディングでみんなで画面を見ている。よくサッカーの話題でイギリスのパブのサポーターとかテレビで写すけど、そんな感じ。店員さんは東京ユニ。20年前は、こんな光景考えられなかったろう。


文化は、変わる。
世の中の仕組みが変わり経済が変われば当然のことなのだが、それらよりも、文化が変化しつつ続いていることを体験できることは、幸福だ。

だから、信じていようじゃないか。たとえ、あなたが一人サポだったとしても。





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