ある日自分の部屋で寝転がってテレビを見ていたら
男を連れて妹が帰ってきた。
「おじゃましま~す」
いつも顔を合わさず「は~い」という私が
珍しくチラッと見たらいつもとは違う男だった
「こいつは浮気する女だったんだ」と兄ながら彼氏さんを
気遣いながら1人で笑っていた
しばらくすると
妹がふすまを開けて僕の部屋に入ってきて
いきなり引き出しを開けようとした
「なんなんだお前!」
なぜならそこには大事なものが入っている引き出しだったからだ
通帳やら写真やらこれまでの僕の生きてきた軌跡が
下を向いて顔を赤くしている妹は
「ごめんコンドームちょうだい」
えっ?
こいつは何を言っているんだ?
って言うかなんでこの引き出しに入っているのを知っているのか?
「駄目だ。兄のすることではない!っていうか自分のがあるんじゃねえの?」
「それは使えない」
あぁ・・・彼氏との在庫だから使えないのか
「そんなんは知らん。今それを使って、今度同じのを買ってきて補充すればいいだろ!」
「無理・・・今もってるのベネトンだから。どの色のが無くなっているのかが解らなくなるから」
確かに・・・ベネトンはいろんな色が使われている
「あほか!そんなんはしらん。覚えとけば言いだろうが!」
「いいじゃん!そこにあるサガミ頂戴よ」
「ふざけんな。あれはなぁ・・・本当に気持ちいいの」
「でしょ?どうせならそうなってもらいたいし」
「ダメ~~あれはなぁ、職人さんが本当に頑張って開発した賜物。0.02という限界に挑戦したんだぞ。そんな商品を人から貰ったたら遺憾です。俺の友達なんかは常に財布に入れて携帯したり、手の届くところに置とるんだぞ。その男もそれぐらいしとるはずだって。俺は持ち歩いてはいないけど
ってか何でサガミがあるの知ってんの?」
「女はねぇ色々探る習性があるの!」
すごく強く言い切りやがった
そこまで言い切るならしょうがねぇ
ふと原点を考えたら
あれ?
「ってか今からやるの?今、俺ここでテレビを見てるよ?」
「・・・・・
お酒でも飲んでこや~」
「物凄く自分勝手ですね。へんな趣味は無いけど、のぞいちゃうよ?」
「はい、これで飲みにでも行って。しかもゴムも頂戴ね」
「5000円っておまえ・・・・
やさしいなぁ。ゴム1個でいい?あれなら3個までなら何とかなるよ?」
「1個で充分です。はいはい出てった出てった」
「行ってきま~す」
本当に情けない兄でした。
あ~~ぁ本当に変な夢だった