溶接職人JINの「ものづくり」放浪記 -232ページ目

引き際の美学

今週は各界の著名人の引退報道が続いてますね。



ソフトバンクホークスの王監督は、今シーズンが始まる前から
最後のシーズンになるだろうと言われてきましたが、
ひょっとしたら来年のWBCの監督もやられるのでは?と
思ってた矢先の引退会見・・・



最後の福岡ドームの試合後のチームメートからの胴上げや
松中選手や小久保選手の涙を見てると、
福岡の人達やプロ野球界にとって本当に偉大な方だったんだなと、
画面を通じてつくづく感じました。






それに引き換え、
昨夜から今朝にかけては小泉元総理の引退報道。



首相の重責を5年以上続けた日本のリーダーの引退というのに、
「お疲れさまでした、ゆっくり身体を休めてください・・・」と、
心から思えないのは一体なぜなんだろう?



新聞を見てると、
小泉元総理は「引き際の美学」を大事にしてたと書いてあるけど、
なんだかそれすらも何かの演出に見えてきちゃうからなんでしょうか?



結局これまで何をやってたのか分からない
(いや、きっと何かをやってたんだと思う・・・)
小泉チルドレンと言われている議員さん達だけが
「ビックリしましたし、涙が流れました」って言ってるみたいだけど。






「引き際の美学」と言う事を考える時、
今回の王監督や中田選手の引退のように
惜しまれながらも去って行く「美学」もあれば、
40歳を過ぎてもなお現役のキングカズや、
先日引退したばかりの野茂さん、そして桑田さんのように
可能性のある限り戦い続ける「美学」もあります。



自分の引き際の時は、どちらかを選ぶとしたらきっと後者の方でしょう。



多分、自分だけでなく中小零細企業の社長は
自分が引退する最後までボロボロになるまで戦い続けるでしょう。






引き際のタイミングを全く分かってない政治家が多い中、
確かに今回の小泉さんの引退は「潔い」行動かもしれませんが、



日本のリーダーである政治家の皆さんにも、
ボロボロになるまで頑張ってもらいたいと思うのは、
僕だけでしょうか?