食事時にスタッフと雑談していて、「寝ている間の夢」の話になって、色のこととか、感覚のこととか話題に出ました。

その中で、「視点」の話になったんだけど、そこで「初めてそんな話聞いた」と言われたことを。

 

 

夢の映像とでも言いますか、視界、視点。

これ、みんなはずっと自分視点だけなの?

その時のメンバーは、わたしを含めて8人しかいなかったので、たまたまなのかと思うものの、あまりに「えっ!?」とのけぞられて、そんなにおかしいのかなと。

 

わたし、テレビドラマとか、映画みたいに、カメラワークついてる滝汗

 

自分の視界と、

自分も俯瞰していたり、引きでいたり

混在するんですが……。

 

興味深いと自分でも思っていたのは、向かい合っている「相手視点」で自分は見えないこと。

 

意識が、夢の中と完全一致している時と、全く別物で、冷静に「また変な夢みてるな」とか、夢の中の不条理な展開や突飛な行動にツッコミ入れてる時とある。

 

 

 

現実も、少し似た感覚があることがある。

 

小学校時代は、そこまでじゃなかったんだけど、中学校時代になって、クラスや環境での浮きっぷりから「いじめ」っぽいこと

 

(っぽいていうか、シカトとか陰口とか物を隠されるとか机をベランダに出されてたとかなので、いじめなんだろうけどw 「うーわ、くっだらない」としている相手に怯えるより、内心でバカにした気持ちのが強かった。

あとおそらく、何かされる前からバカにしていて、それがダダ漏れなんだろうな、と自分でも思い当たるから、なんていうんだろう……単純な仕組みとして、そうなるよな、というか。

わかってるなら、自分が動作・行動・態度を変えればいいのに、「なんでわたしが合わせなきゃいけないんだよ」と思ってた)

 

を経験した時、自覚したこと。

それが、出来事に対して「当事者」の自分と、「ストーリーテラー」的自分がいる、ような感覚があるってこと。

 

当事者としては、

 

・くだらないことしてるな汗

・分かりやすい拒絶反応だな

・が、されればすんごいムカつくむかっ

・超面倒臭い汗

・なんでこんなことにわずわされなきゃいけないんだパンチ!

・ほっといてくれないかなぁあせる

・自分を出すと攻撃されるとか、なんでなんだろうショボーン

 

とか、感情もあるし、繰り返されればそりゃ落ち込んだり、凹む時もある。

 

 

一方で、ストーリーテラーとしては、そんな色々反応を内面で持っている自分を

 

・で。どう反応する?

・その反応、面白い?(笑えるかっていうか、バリエーションとして?)

・ここでこういう反応したら、次の展開どうなるか?

 

みたいな、なんだろう。

エピソード作りというのか……俯瞰して、状況を眺めてる感覚があった。

 

当時読み漁っていた心理学とか、精神医学の本で「離人感」ってやつなのかな?と思ったこともある。

「離人感」って、現実逃避で、「あれはわたしじゃない」と思うような、他人事感みたいな、自分が感じていることをシャットアウトするようなことなのかなって読んで思った。

 

感じていることを、シャットアウトはしてないんだよな。

「これは3日くらいはムカつくだろうな」、と見ているというのか。

で、「その3日間、どうする?」って。

 

 

雑誌記事の取材編集の時は、リアルの素材をどう盛り付けるか、なので、思わなかったんだけど、

創作作品の編集業務をして、著者と一緒に作品作りに携われた時に、「あっ?!」と気づいた。

 

 

俯瞰している感じと、「どう展開するのか」と考え、登場人物の造形や表現、台詞や展開に意見を出すときと、似ている気がする。

 

 

「主人公はこの時に、こんな風にさらっと流しちゃうの、おかしくないですか?(つまらなくないですか)」とか

「ライバルがここでこういう行動に出て、主人公をこういう状況に追い込んだらどうでしょう?」とか

「この設定で、この展開って、使い古されすぎてませんか?」とか

 

 

編集もそういう意見を出すわけなんですよ。

 

 

これに近い気がするDASH!

 

 

 

ストーリーテラーと言ったけど、著者自身では無い。

著者はサブキャラの行動まで決められるでしょ。

わたしは、相手の行動を予想はしても、その通りになるかどうかはちょっと違う。

(経験を積んで、この人にはこう言わないとやってくれないな、とか、やる気になってくれる、とかは的中率が上がったとしても)

 

 

自分に対してだけ、意見出しができる編集ポジションかも。

 

 

夢の展開も、「え?」「は?」みたいなものが多い中で、たまに、「思い通りの展開」を見ることもできる。

視点のスイッチも、意識的にできる。

そういう夢は記憶に残る。そのタイミングは、眠りが浅いのかな?と予想しているものの、検証できる機材がない真顔

残念。

 

 

今も、例えば仕事で「えええええ!」ってなって、びっくりして、焦っている自分がいるんだけど、同時に、「はい、エピソード来た」「クエスト発生!」って思ってて、「で。これ、どう転がそう?」と思っている。

 

思ってもいなかった依頼やオファーが来た時。

色々感じて、思う当事者の自分がいる。

ほとんどが「大変だ」と思うことが多い。

 

タスク量とかで言えば、いっぱいいっぱいだとわかってて、大変で右往左往するタイミングが増える、と予測がついて、実際、「ひえええええあせる」って展開が発生率上がるわけで。

 

一方で、そういうのが無かったら、平坦すぎて、な〜んもストーリーが広がらないし、延々と同じようなシーンが何ページも続くのっておかしいじゃん、と思ってしまう自分もいる。

過去、似たシーン展開がどれくらいあったか?

忙しくなるのは同じだけど、シーンやエピソードとして新しいな、とか。

 

それを受けることで、自分の経験値が増えるし、その負荷が自分のキャパやスキルが伸びるな、ってなれば当然受ける。

 

キャパやスキルが伸びないかもしれない、というかさっぱりわからない、けど、エピソードや展開として「新しい!」ってことだと、受けちゃう。

 

 

またそれか〜ってものだと、逆に、仕事上で成果になる(会社であれば売り上げになる)なら「仕事なので」受けたとしても、回せるなら人に回しちゃう傾向にあるなと。(回せる先があるなら)

部署やチームとして売り上げになるなら、自分の評価(売り上げ)にならなくてもいいんで。

 

 

 

大きな出来事というか、エピソードの時は自覚的にやっている気がする。

ものの、日常の小さなことってどうだろう?

そう考えると、エピソードが「発生」した時はやってるけど、「作り出す」はしてないな。

 

 

そんなことをつらつら思い出していた、出張の夜でした。