勉強が好きです。
 
そう答えると、十中八九、
引かれる。
それか、異様に持ち上げられる。
 
頭いいんですね、とか。
 
いや、関係ないよ。
頭の良し悪し。
好き嫌いの話です。
 
大学時代は、家庭教師アルバイトも
していて、バイト先の会社から
優良講師で全国表彰されたりもしました。
 
 
 
おそらく、試験勉強、
受験勉強のイメージがそういう人は
強くあって
覚えたくもない単語や
記号を暗記するとか、
必要性もわからないことを
必死に理解しようとするとか、
面白くもない教科書を
読み込むとか、
そういうことが好きだと
思うのではないかしら。
 
 
それは勉強の中の1つの方法で
それだけが勉強じゃないと思う。
 
 
資格試験とか、
受験(特にマークシートとか)は
確かにそういう勉強が合理的、
効率的だったりしますけどね〜。
 
 
 
自分はというと
大学受験も、学力筆記試験ではなく
A4の規定の用紙が20枚近くある
書類(就職試験のエントリーシート
みたいな、志望動機とか
これまでやってきたこととか
読んだ本のこととか、
自由表現の真っ白な紙とか)を
提出して
面接と論文だけの試験だった。
 
高校入試の時は、推薦入試で
簡単なマークシートと
面接だけ。
 
自慢でもなんでもなく、
いわゆる受験勉強をしたことがない。
自宅で試験勉強を、したことがない。
 
歳の離れた妹は、
中学生になったら
試験期間という早帰りできて
好きなことをできる時期があると
信じていたらしい汗
 
そして高校生になったら、
アルバイトだけしていればいいと
楽しみにしていたらしい。
 
 
教科書を持ち帰ったことがなく、
いつも教科書は机の中に全部詰めてあって
「忘れた!」なんてことは
心配しなくていい環境にしてた。
 
だいたい重いじゃん、6時間、
7時間(高校は7時間目まであった)分の
教科書持ち歩くなんて。
 
 
代わりに、カバンにはいつも3〜5冊の
本が詰まってた。
だから、十分重かったけど滝汗
 
 
だけどね。
勉強は大好きでした。
 
教科書を持ち歩かなくても、
年号や記号や公式を暗記しなくても
勉強は勉強だと思うんですよ。
 
 
 
 
家庭教師のアルバイトをしていた時、
実際に教科書と学校のプリントだけ使えば
偏差値30台の生徒さんも
50台まではねこ式で伸びてたから
わたしが特殊なんじゃないと思う。
 
そして、わたしが特別に
教え上手だったかというと
むしろ、「はい、じゃー、調べよう」
と教えてないというニヒヒ
 
 
関係ない方が多いと思うんですが
大人になっての勉強話の
前段階として3教科を例に
ねこ式学校勉強法を。
 
用意するのは「教科書」
「ノート」
 
ノートは行間の広いもので、
A4以上がいいです。
B5は学校指定でも、
自習用には使わない。(面が狭い)
 
字は大きく書くべし。
紙質は悪くてもいいから、
100円ショップのまとめ売りとか
ノート消費だけはケチらないこと。
 
シャープペンは0.5mm芯以上。
中学生くらいまではむしろ
1.0くらいある鉛筆のがいい。
濃さはB以上。
カラーペンは不要。
 
問題の採点用の、赤ペンくらいでいい。
 
 
 
 
お子さんがいたりする方にしか
意味がない話題かもですが
全てはまず「国語」からやるべし。
 
 

ペン国語

教科書の音読からね。
ブツブツでもいいから、声に出す。
 
家でやるなら、はっきり音読する。
独習なら、録音でもして
聞き直して、自分がつっかえるところを
セルフチェックするといいですね。
 
親御さんとかが聞いてあげられるなら
聞いて、一緒にチェックすると。
 
 
現代文でも、古文でも、同じ。
 
スラスラ読めないということは、
漢字がわからない(読めない)
意味がわかってない(区切れない)
ということだと思う。
 
そしたらつっかえる漢字だけ
書き取りしたり、
辞書で意味を調べたり、
副教本(資料集)を調べる。
 
書き取りは、1度に3回でいい。
で、またつっかえるなら3回。
最初から膨大な数の書き取りを
する必要なし。
だってつまんないもん。面倒だし。
 
ノートに大きく、丁寧に、3回。以上。
小さな字はダメ。雑なのもダメ。
3回でいいから、
大きく
楷書で、一画一画、丁寧に。
 
 
ど〜しても覚えられない。
5度以上間違えるなら、漢和辞典の登場。
漢字って、便利。
ツクリやヘン、成り立ちで
意味がわかるようにできてる。
そこを理解しちゃえば、覚えやすい。
漢和辞典を読んで、納得して、
大きく丁寧に、3回。
(性格や得意に合うようなら
最初から漢和辞典で覚えてもOK。
でも辞書や事典=難しい、面倒って
苦手意識がある子なら
5度以上間違えたら使う、とかに
しておく方がいい)
 
 
つっかえずにスラスラと
読めるようになると
学校の試験問題はたいがい解けます。
だってその文章が出るんだもの。
赤点ギリギリの子が
いきなり平均点を超えることがほとんど。
 
古文も、文法の細かいことを
覚えるより前に、とにかく音読です。
いやでも覚えちゃうくらい
音読するのが早いです。
(で10代って、やっぱり記憶力伸びます。
今から古典を暗唱しようなんて
よほど好きじゃないと難しいですが
教科書に載ってた古典の有名な作品の
冒頭第1章分くらいは
今でも脳みそにこびりついてます。
音読の音で体が覚えてる)
 
言ったって、日本語ですから
「る」「らる」「す」「さす」「しむ」
など音読してリズムが馴染むと
「おかしいから、これは違う」
と感覚でわかってくるし、
それが身についてから
「未然形」とか意味と一緒に
納得しながら覚える方が
早いと思います。
 
で、どうしても暗記系ででも
覚えなきゃいけなくなったら
覚えやすいゴロ合わせとか、
替え歌のリズムで覚える方法を
好みに合わせてやれば良い。
 
古文(漢文)なんか
パズル問題みたいなもので
例えば
受け身・可能・自発・尊敬
=る・らる
とか聞かれる範囲を覚えてしまってたら
簡単すぎることしか聞かれません。
少なくとも予備校に行かなくても
センター試験で満点は取れます。
 
(わたしは替え歌で覚えて変格表を試験問題に
最初に書き出してしまってから
解くという方法をとってました。
変格表が書ければ、問題文が初めて読む
古典作品でも文法は絶対解けます。
古語の意味を問う問題も、
バリエーションがそんなにない。
学校の試験なら、教科書以外からは出ない!
また、前後の意味がわかれば
知らない単語でも話の筋が通る意味を
書けば大体正解します。
でもこの筋を掴み取るには
普通の読解力が必要で、それはやはり
現代文の音読、触れてきた文章の質と
量がものをいう。ので、教科書全部
音読、本に触れるは強いです。
難関校試験対策なら、
古典をたくさん借りてきて
原文で音読しまくり
現代語訳も音読しまくればいい。
 
ちなみに変格表替え歌は、
「カメハメハ大王」の歌と
「野ばら」の歌の短いもので
自宅カラオケで覚えやすいです笑
いろんなバージョンが今はネット
YouTubeで観られますよ)
 
 

ペン英語

 
「英語」も同じ。
 
スラスラ読めるようになれば、
構文とか文法も
リズムで体が覚えるから
少なくとも学校の中間試験で
教科書の文章を使う問題は
解ける。
ていうか、文章をすでに
覚えちゃってたりする。
 
単語も漢字と同じ。
1度に3回だけ、書く。
発音しながら、書く。
バァ〜ナァナァ♪みたいに
セサミストリートかっ!
てくらい、今ならgoogleで
単語入力すると
発音の音声も流せるので
真似しながら。
(当時はそういうのがなくって
わたしは電子辞書の発音確認機能が
あるものをバイトのために買い、授業で使ってました。
なぜなら自分の発音で教えるレベルの
発音力がなかったからです……)
 
辞書には発音記号があるので、
見ながら真似して繰り返してくと
だんだん、この記号は
こういう音のことかーと
無意識にでも覚えてしまうものですよ……
数をこなせば
なので、間違えるたびに、
必ず辞書開いて
&発音真似ながら
&書き取り3回です。
 
面倒くせー!ってタイプの子のが
だんだん書き取り回数が
減っていく傾向にありました。
 
何回もやりたくないから、
1度ずつ真剣にやるようになるみたいです。
逆に、無感情に面倒とも思わず、
間違えた、書き取りしよ、みたいな
素直すぎる・真面目すぎる子のが
何もおもわず黙々と書くだけで
覚えにくいみたい。
 
そういう子は、
逆にコツコツ量を書くのが苦にならない
みたいなので、書き取りの量を増やして
暗記チェック形式のが結果として
覚えるなんてこともありました。
 
やっぱり得意や適性がありますね。
 

ペン数学

 
「数学」(算数)は
問題文(数式)が何を求めてるのか?
が把握できないで
解けないことが多い。
 
これも国語ができるようになると
解決されることがありますね。
で、公式を覚えられないなら
仕組みを理解する。
教科書の例題をとにかく解く。
 
 
数学は、
同じ問題を何回も解くといい。
 
数日に1回でいいから、
単元全部の例題や練習問題を
まとめてやる。
教科書の冒頭からやる。
 
1回目。
教科書には書き込みしないで
ノートに問題文を書き写す。
図形問題とか面倒だけど、
そこは頑張ろう。
 
教科書の問題番号の横に
解けたら斜め線記号/をつける。
間違えた問題は記号をつけない。
 
間違えた問題は、解答を書き写す。
途中の式とか、考え方とかが
書いてあれば、それも書き写す。
丸写しでOK。
 
 
翌日以降、2回目。
解けた問題もやります。
なので2回目も解ければ、斜線が
追加される。×マークになる。
1回目間違えたけど、解けたやつは
/マークがつく。
間違えたら、解答を書き写す。
 
翌日以降3回目。
全部解く。3回目も解けたら
×に縦線を追加。
2回正解してる問題は×マークに進化。
つまり正解した数の線で
記号を作ってく感じです。
 
 
最低限、同じ問題を4回は解く。
全部、間違えないと✳︎状の
記号が問題番号につくことになる。
 
4回解くって大変そうに
思えるかもしれませんが、
1学期に進む単元の数と
載ってる問題の数って
実は大したことない。
1日数題ずつずらしずらし
やっていけばいいんです。
 
まとめてやるから、大変なの。
 
 
家庭教師先でも
「えっ?1回これだけしか
やらなくていいの?」
ってよく聞かれました。
 
いいの。まとめてやったり、
立て続けにやると
短期記憶で覚えてるだけ
(つまり試験でいう一夜漬け)の
成果しか見えないんで。
 
ちょっとずつ間隔をあけて、
繰り返して解くのがコツ。
 
 
試験前は、範囲の
✳︎になってない問題を解く。
ドリルや問題集、プリントも
同じやり方で、OK。
時間や余力があるなら、
✴︎マークがあるものも解いたり、
ネットとか過去問とか、
同じ単元の新しい問題を解く。
 
学校で与えてきてる以外の問題集は
使わなくても✳︎マークで
埋められてれば
少なくとも学校の試験で
平均点以下ってなかなか取らない。
 
目指すレベルを上げるなら、
教科書の問題が毎回✴︎になって
初めてターゲットにあった問題集を
書店などで買ってくる。
で。同じ方法でやるだけ。
 
ポイントは、問題文も書き写すこと。
 
 
これを自宅でやらず、
授業中や昼休み、放課後ちょこっと
授業を受けた直後、
授業の翌日以降、と
繰り返していく習慣にしちゃえば
学校での試験勉強は
別にしなくても大丈夫だったりして……。
 
 
 
なので家庭教師が来て、初日、
追加の教材を売ることもなく
 
「じゃあ、国語の教科書だしてー。
音読やるよー」
 
って簡単なことだけしか言わないから
生徒さんも親御さんも
「えっ」て顔するんですよね。
 
バイト先だった家庭教師派遣元は
申し込んだら、テストをしてもらって
現状の把握と、目標をヒアリングして
講師を派遣するんで、
結果と目標(どれくらい伸ばしたいか)で
カリキュラムを立てるのです。
 
わたしは
優秀で偏差値が高い子の依頼より
本当に勉強やばい、という家庭の
依頼をたくさん引き受けてました。
 
 
難関校を目指している子は
小論文か、指名依頼だけ受ける感じ。
あ。指名依頼だと、時給違うんです。
(派遣元のサイトが講師一覧を
開示してて、
実績や講師の大学名などから
指名依頼できるようになってた)
 
だいたい優秀な子は、
本当は家庭教師とかいらんがな。
そのお金で過去問とか
本を買ってあげたらいいがな真顔
 
それか塾だね。予備校だね。
ピンポイントで攻略法を
叩き込んでくれるところがいいよ。
ノウハウ蓄積があるから。
 
 
最初の1〜2ヶ月は
音読と漢字、辞書引きくらいで
「本当に成績上がるんかい」
って顔されるんですけど、
学期末でまず国語の成績が飛躍します。
 
そりゃそうだ。
絶対に出る問題文を
いやでも覚えて来ちゃうよってくらい
それだけやるんで笑
 
でも、1つでも成績がぐっと上がると
本人が一番「マジで〜」とか
言いながら、嬉しそうになる。
そうしたら、もう成功。
 
「できる」が感じやすいことから
集中的にやる。です。
 
他の教科に広げて、
「じゃあ、コレやってみよっか」と
提案したことを
やってみよっかな、と同意して
やるようになります。
その時も、教科書以外は使わない。
予習はしない。
予習できる段階になったらでいい。
予習は、前の単元までを理解して
初めて意味があると思う。
 
 
 
上記の方法で半年もやれば、自分が
時間をかけないと
できるようにならないこと、
時間をかけなくてもできることが
分かってくるんです。
 
それが「苦手」です。
苦手は、ちょっとは頑張らないと
伸びないところだから
そこで初めて
暗記努力をしてみようかな、とか。
練習問題の数を増やすために
ドリルを買ってこようかな、とか。
 
自分でやる必要性がわかって、
やろうと思ったらやる。
 
ということ。
やりたいと思えないなら、
やらなくていい。
 
無理やりやっても、嫌いになっちゃうから。
 
でも、できることができてくると
できてないところが
気持ち悪くなるケースがほとんど。
 
あと、できることは
時間がかからなくなるんで、
時間が余るから、
「どうせなら、こっちも……」
が出てくる。
 
そうするとですね、面白いように
いわゆる学力(試験結果)が
伸び始めるんです。
 
てか、本当にやばい!って段階だった
子ほど、本当にやってなかっただけ
だったりするんで、
やれば当然、伸びますからね。
楽しくなる。嬉しくなる。
 
だんだん、家庭教師時間に
ミニテストしたり、
出した宿題をやっておくのが
当たり前になってくる。
 
 
そうなると、ゲームと同じで
自分から勉強し始めるようになる
生徒さんがほとんどでした。
夜10分でも、30分でも、60分でも、
自分が「あれやっておこう」と
やり始める。
宿題が別に難しくないと感じ始める。
 
 
半年〜1年、1年半で試験結果は
当然、急上昇する。
 
 
でねー。
余談ですけどね。
高校や大学入試は
別に学力筆記試験じゃなく、
学校の普段の勉強と、
学期中の試験で成績ちゃんと収めて
推薦入試などで受験して
進学すればいいと思うんですよー。
 
そしたら別に、志望校の過去問とか
進学塾とか、予備校とか
行かなくても大丈夫でしょ?
(通ってる学校プラスαを求めるランクの
学校に進学したいなら、そうは行きませんが
わたしはAO入試という制度で
学力無視していわゆる難関大学に潜り込んでます。
方法はいろいろある!)
 
 
 

ペンまとめ

チェック教科書(基礎)をまずはやり尽くす
 
チェック「できる」が感じやすいことから
集中的にやる
(嬉しい、楽しいを先に知ること)
 
チェック「わかる」「わからない」を
実感、可視化(音読してつっかえる、
数学の❇︎マークみたいな)
 
チェック試験勉強=「できない」を潰す
 
チェックスモールステップを繰り返し
本人の欲に合わせてステップアップ
 
 
これが大事な5つのポイント。
 
 
大人になってからの勉強のが、
もっと楽しいですよね。
好きなこと、興味があることを
選んでやるだけなんだも〜んデレデレ
 
というわけで、今日は大人になったら
あんまり役に立たない勉強法紹介でした。
が。
これ、結構基本で同じところもある。
 
明日は本題の大人になってからの
勉強法についてでも。