キャッチコピー「型」録04.コピーに時代が映ってる
このキャッチコピーとCMソング、ご存知の方も多いでしょう。
これです。
1988年、誕生したドリンク剤ですね。
もしかしたら、わたしより年下の方だとこの初期版はご存じないかもしれません。
このコピーの魅力
サラリーマンをターゲットにしたドリンク剤。
メッセージや共感を求める先は、働いているサラリーマンです。
ふと、気になってこの有名なコピーを忙しいと言いながら調べてみたらこんな変遷をたどってました。
ウィキペディアと、広告アーカイブで集められた情報なので、ちょっと正誤までが確認できないのですが……。
コピーの移り変わりまとめ
「24時間、戦えますか」(88~92年)
「全力で行く。リゲインで行く」(92年~)
「くやしいけれど、仕事が好き。」(94年~)
「その疲れに、リゲインを。」(96年~)
「たまった疲れに。」(99年~)
「ポジティブリゲイン」(01年)
「疲れに効く理由(わけ)がある。」(04年~)
「24時間、働けますか」(06年)
「飲むところ敵なし。」
「攻めの一本。」
「24時間戦うのはしんどい。」(14年)
「3、4時間、戦えますか?」(14年)
「本気で疲れをとりたいあなたに」(17年)
気付かれました?
サラリーマン、どんどんと疲れてってる!!!!
「仕事ヒャッホー!」なテンションから、
どんどんと「もうそんながんばれない」になり、
「本気でしんどい」モードになってますね
キャッチコピーというのは、世相を敏感に察知して作られます。
みんながまだ言語化できない、なんとなく抱えた感覚、違和感。
そういうところを「それってさ……」とズバッと言葉にしてポンと置くから、「そうそうそうそう、そう思ってたんだよ!」って共感を掴めるんです。
キャッチコピー「型」録04.コピーに時代が映ってる
なにか、みなさんも
PRしたいな~
メッセージでガッと惹きつけたいな~
という時は、自分が感じていること、悩みや違和感をストレートにガッとさらけ出すことをお勧めします。
プロのコピーライターではないので、万人に刺さる必要はありません。
自分の感覚を率直に伝えることが大事だとわたしは考えます。
その言葉、メッセージに刺さる人こそ、「相思相愛のお客様」そのものなんじゃないかな?