成功の法則をテーマにした本がたくさん出ているけど、私は、人生を幸せに生きたいなら、成功なんてしなくていいと思っています。
ビジネスにおける成功の話なら別ですが、成功なんて、基本的には、しなくてもいいです。
そもそも、成功=幸せ だと思うのが間違いで、成功という言葉を、どうやって自分が定義するのかも大きなポイントです。
あなたにとって、成功とはなんですか?
なにかの試験に合格することですか?
会社に就職することですか?
お金持ちになることですか?
有名になることですか?
昇進することですか?
結婚することですか?
成功するという言葉は、あるひとつの目的地にたどり着くイメージでしょうか?
私には、世間で言う成功という言葉が、継続的で人生の最後まで一貫している概念には思えません。
とても一時的で、そして単発的、短期的なものであり、それがいくつも行く先に置かれているイメージです。
疲れませんか?そんな人生。
山の頂上に到達した!
と思っても、数日経つと、その満足感は消えていき、また更に上を目指す…
その繰り返しです。
向上心を持つことは良いことです。
夢を追うことを否定しているわけではありません。
ただ、「本当に、それがあなたの幸せなのか」を、落ち着いて考えてみてほしいのです。
人間は、成功するために生まれたのではありません。
1日、1日を、幸せに、噛みしめるように生きるために生まれてきたのです。
そして、その幸せを、周囲と分かち合いながら、共に生きることで自分の存在意義を確かめることができるのです。
成功することでしか、満足感を得られなかったり、幸せを感じられないことは、とても悲しく、時には心の病の原因にもなります。
成功なんて、しなくていい。
大事なのは、日々の中で、当たり前のことに感謝し、当たり前のことを大切に考えることです。
人に親切にする。
曲がった考えをやめる。
人と支え合う。
健康に気をつける。
よく働き、よく遊ぶ。よく笑う。
人として正しいことをまっとうする。
幸せとは、努力して叶えるものでもあり、しかし、それは日々の継続的な営みの中で日常的に実現していくものです。
成功と幸せは、分けて考えるべきです。