君らは子供だなぁ。
女の我が儘は可愛い所でもあるのだよ。
逆も、同じさ。

と、言ってやれたら楽なんだが不平不満を日の当たらない場所でぼやく姿あまりに哀れだと思わず口を噤む。




付き合ったのも別れたのも曖昧だった人がいる。
連絡先も知っているけれど、去年くらいからプツリと連絡が来なくなった上にこちらがメールも電話も返ってこなくなった。
そもそも始まりはこの電子世界。
顔も知らない相手に恋をしたんだ。
多分。
告白もメール、住んでいる場所はかなり離れているので電話とメールだけで繋がっていた。
年齢も8歳ぐらい向こうのが上だった。
脆く曖昧な関係は直ぐに揺らぎだす。
私が元カノとまた巡り会ったから。
あまりに偶然でいて、必然的な再開に泣きそうになった。
元カノの言葉に忘れた心は揺らいで、その恋人に現状を伝えて、謝った。
それが、別れだったのかもしれない。
けれどその恋人は私を許した。
元カノとは結局戻ることはなく、その元恋人とは繋がりは続いた。
今思えば、私はその元恋人に恋人ではなく母を求めていたのかもしれない。
それは凄く独善的な思想。
その恋人は従順だった。
私は元カノに対しては我が儘なお姫様に従う従者のようだった。
それが横暴な独裁者になったのだ。
どちらが性に合ってるかはわからないがどちらも失った。
年上であったし恐らく近場で良い男でも見つけたのだろう。
いつまでも触れられもしない年下の生意気な小娘を旦那様なんて呼ぶのは確かに無意味だ。

誤解しないで欲しいのは私はどうしようもない奴だが、私の愛した人達は皆他の人が欲しがるような魅力がある子達ばかりだよ。

幸せであってくれるなら結構。
だが、少し気がかりなのは弱く儚いお姫様。
お前は、まだ息をしてくれているのかい?
別れの言葉も交わせなかったけれど
あの声もあの話もあの想いも電子世界の中の嘘の一片であったら、私にも救いは在るんだ。
全てが嘘ならば、安らかに眠れる。

夢が有るか無いか小さいようで大きい人の違い
夢がある者は先を見つめ夢が無い者は足元を見つめる
彼女は人に語れる夢があり、支えてくれる親もいる。
私には無い夢も全て消していった
不可能だからと…‥

今まで続けた絵ももう辞めるかもしれない
唯一ずっとやってきたもの…‥でも、絵はやはり素質が必要だ
不器用に生まれた事を憎んだワケじゃない
ただ夢を持てない自分を憎んでいるだけ







恐らく中学生の頃に書いた日記。
日付は1月20日と入っている。
今となってはこの文に書かれた彼女は誰なのかさえ思い出せない。
この先も文があるけれど字が汚すぎて読み取れない(笑)

若き日の私よ
そのまま憎み続ければ、きっとこんなにも自分は腐らなかったよ。
許して欲しい。
これが、貴女の成れの果て。

過去は特に鮮やかでも無く日に日に干からびて、今は顔さえ朧気で



高校の頃、一度だけ恋をした。
遠縁の親戚で幼い頃に遊んだ以来会ってはいなかった。
そんな彼女と道端でばったり出くわした。
その時はお互い親がいたし殆ど会話もせず過ぎ去ったけれど、多分一目惚れ。
まぁ、昔会ってるから一目惚れとは言わないかもしれないけど
奇跡的に、お互い惹かれ合って付き合う事になった。
桜が綺麗なあの場所で、初めて手を繋いだ。
彼女は別に傲慢な訳じゃないけれど
私が君のその長い髪が好きだと言えば
そう?でも邪魔だから切る
そんな人。
好きで、好きで、好きで私だけが好きな気がして結局自分からその手を離してしまった。
その後もずっと、彼女を思い続けて思い続けて未練がましくまた糸を手繰り寄せて、再び逢って、彼女にあの時本当に私を好きでいてくれたのかと問いたら
彼女は、あの時別れていなかったらきっと、ずっとずっと付き合ってたよって言われた。
私もあの時は若くて、声も聞かずに彼女と別れた事は唯一の後悔。
その時にその言葉が聞けたなら 私達は変われたかもしれない。
帰ってからたまらなくなって、もう一番、戻りたいと惨めに縋った私に彼女は柔らかな拒絶の言葉をくれた。
正直少しだけ安堵した。
ああ、やって終われると思うと自然と有難うと返してメールアドレスを変えた。

それで、お終い。
その後、一切連絡はせずに過ごしていたある日、母と入ったレストランで彼女がバイトしてた事に少し運命を感じた。
皮肉な縁だと

あれから急速に彼女との思い出は色褪せて薄れていく。
でも、私が人を好きになれたって事は忘れたくないなぁ。



いつか、君が結婚して子供を産んだら一番だけ抱かせて欲しい。
自分がかつて愛した人の子供ならばきっと、誰よりも愛しい。
全てが朧気な君へ
幸せでいて下さい。
幸せになって下さい。

私は当分恋愛は出来ないみたいです。
別に君のせいではなくて、君と出会った瞬間に感じたようなあの感覚を感じられないだけです。


回想部分は色々端折ったけど、なんか子供らしい感情だらけだなぁ。
そう思えるのは私も少しは成長出来たがらなら良いのですが