
たった3年半で投資家から10億ドルのバリュエーションがつくまでに超急成長させた、創業者「アレクシス」「アレクサンドラ」女性2名による企業体験が綴られている本です。
GITLが展開するサービスは「招待客限定のオンラインのサンプルセールで、デザイナーブランドの商品が最大60%引きで買える」というもの。
今だったら類似サービスとしてフラッシュセールと呼ばれるものはいくつもありますが、当時2007年の時点では、フランスで「ヴォンプリヴェ」という「期間限定のフラッシュセールをオンライン上で行う」ぐらいだったそうです。
僕自身はまだスタートアップを立ち上げたばかりですが、恐らくこの本の中にスタートアップの全てが凝縮されているといっても過言ではないと思いました。
僕が読んで面白かったと思う部分は以下2つ。
・ビジネスにはタイミングがある
・リピートさせる仕掛け
少し掘り下げていくと、
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ビジネスにはタイミングがある
①2007年当時、米国にはアパレルのハイブランドに特化したeコマースがなかった
※前述した「ヴォンプリヴェ」は10億ドルの評価で2億の出資がきまっていた
⇒アレクシスはヴォンプリヴェの評価を見てアメリカで模倣するサービスが次々に生まれるのではないかと危惧していた
②リアルなショッピングの楽しさや快感を感じられるサービスがなかった
③Facebook,TwitterなどのSNSにより、ユーザ獲得が容易になった
この3つが挙げられると著書では述べられてます。
また、タイミングの例としてはこういった例もあげられてました。1990年代後半、グルーポン同様のアイデアで起業したメルカータは、マイクロソフト共同創業者のポール・アレンから出資を得ましたが、2001年に閉業しています。理由は、1990年代後半では、ユーザの関心はハードウェアばかりに集中していて、サービスに目が向けられなかったということだそうです。
これらのタイミングを起業家が感じられるかどうか、が大きなポイントになることを改めて感じました。
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リピートさせる仕掛け
「ビジネスにはタイミングがある」の②つ目を掘り下げる形になりますが、アレクシスが絶対に成功する!と思っていたところに、
①今しか購入できない
②PCの目の前にいるだけで購入可能
③ハイブランド商品が最大60%
これをうまく組み合わせたことです。
ユーザ心理としては、
これからセールが始まるわ!
あなたは買えなかったのね!
私の方が安く購入したわ!
など、リアルなサンプルセールで味わえる興奮や快感、優越感をオンライン上で表現可能としたことでしょうか。
本書でもゲーミフィケーションという表現がありますが、目当ての商品が他のユーザのカートに入っていた場合、時間切れでそのユーザのカートから商品が削除されるのを待ち、それを今度は自分のカートにいれるために何百回、何千回もクリックをするようです。
※ユーザは商品確保という意味でカートに入れることができるが、10分経っても商品の決済が終わっていない場合、カートから商品が自動的に削除される仕組みが組み込まれている
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それ以外にも、以下のように改めて腹落ちすることは多かったです。
・スタートアップフェーズで活躍するリーダー
・スタートアップの創業メンバー
・人財の獲得方法
toC向けの展開を考えている僕としては、本当に読んでよかった一冊で、実際にここからアイデアもらって活かせそうなことも2,3あります。アパレル関係ではないスタートアップも、疑似体験できるぐらい濃い内容になってるので是非読んでみてください!