高須克弥先生がご自身の病状について公表し、テレビ番組でその治療法を公開されました。
番組を視聴しましたが、リンパ球を用いて免疫力を高める、といった言葉が並んでいました。
治療法を詳細に紹介することが主目的の内容ではなかったため、サラリと流れて行きましたが治療法の名前を具体的に示す箇所はなかったように思います。
見逃していたら申し訳ありません。
標準治療ではなく、治療の選択は自己責任である、といったエクスキューズがなされていましたが、構成上はこの治療で効果が得られると期待する高須先生の姿を映し出していました
先生の人生の哲学、生きる姿勢は非常にポジティブで学ぶところの多い内容でした。
それだけに、この治療法紹介の部分にはひっかかるものがありました
がん治療に取り組んでいる方、またそのご家族、周囲の方はどのように感じるでしょうか
あの構成では、治療の選択を決めかねている方には非常に混乱を招く内容だったように思います
具体的にどんな治療なのか
どこで受けられる治療なのか
インターネットで調べようとした方もおられたのではないかと思います
私自身がん患者ではありませんが、思わず高須病院をグーグル検索してしまいました
日本では癌に関する情報はインターネットに玉石入り乱れ溢れている状況で、残念ながら不正確な情報も多いと言われます
国立がん研究センターが発信するがん情報のサイトによると、標準治療として承認されている治療法が確認できます。
高須先生の紹介した治療と仕組みのよく似た治療にCAR-T治療があります
日本でも承認が待たれる新しい治療ですが、紹介した記事にもあるとおり血液がんに対しての適応となっています。
固形がんに対しても研究が進む可能性がありますが、このような治療を試しに行うことが可能なのでしょうか
高須先生の力なら可能なのかもしれませんが、この治療には相当な設備や身体的な負担を要するものと思われます
いっぽうで、癌 免疫治療 などとワードを打ち込み検索すると
国が発信する情報やオプジーボなどを販売する製薬会社の情報よりも先に免疫治療を行うことを謳うクリニックの広告が多数ヒットして上がってきます。
先述のCAR-T治療や今年認知度が急上昇した免疫チェックポイント阻害剤はこのようなクリニックレベルの施設では安全に行うには非常にリスクが高い治療といえます。
高須先生の今回の番組は、未来に悩むがん患者とその家族をこういった不確かな治療を提供するクリニックへと誘導してしまう危険があるのではないでしょうか
編集や時間の都合もあったのでしょうが、医師として、またメディアに登場する人間として、その影響力を自覚し、どのような根拠の治療を選択しているということを正しく伝えてほしかったと思います。
米国で医学研究をされている大須賀覚先生が癌治療で悩むあなたに贈る言葉というサイトを執筆されています
癌についての情報か正しい情報を得るヒントなど、非常にためになる内容を発信しておられます
合わせて読んでみて頂きたいとおもいます
登録後10年くらいにして初エントリを書き込みました
乱筆失礼いたしました