2021年の自選五首を呟く幻想の犀に降る雪やわらかで掬うとすぐに薔薇に変わって (毎日歌壇特選)好きだったころのあなたに会いたくてひとりで乗っている観覧車あまりにも仕事が出来ず居酒屋のトイレの詩にも涙していた亀たちがうすくまぶたを開けているさだまさしでも聴いてるように派遣さんと呼ばれる僕は路地裏のすべての猫に名前をつける