熊野七薬師を巡る | 空と海・・・ときどき山のブログ


 歳とってくると身体のあちこちにガタがくるもんじゃ。
 そんなときに薬師如来さまにすがりたくなる。
 今回は熊野の薬師如来さまをまわってみたい。
 観音様は三十三。
 お地蔵さんは六。
 薬師さまは七じゃ。

 

 

大泰寺 和歌山県那智勝浦町下和田の
臨済宗妙心寺派 定光山大泰寺(じょうこうざん だいたいじ)。
 寺伝によれば伝教大師の開創とされ、古くは天台宗で
桓武天皇勅願の道場であった。
 当寺の薬師さまは関南七薬師(昇南七薬師)とも呼ばれ
耳の病気にご利益があり、重要文化財に指定されている。
 過去にここの住職にお会いしたとき、お寺の歴史は1900年であると
教わったが、現在は同町浦神の海蔵寺、西山住職が着いておられる
そうな。
 ちなみにお寺の入口にある樹齢400年の樟の巨木は
当時の住職が植えたそうな。

 

 

 

湯泉寺 那智勝浦町湯川の瑠璃光山    湯泉寺。 以下は案内板から。
 この辺りは湯川温泉と呼ばれ、清寧天皇のころ(480~484年)に
発見されました。
 伊勢から来た二人の老人が土地の人々の親切なもてなしに応え
榊の枝で土地をなでると温泉が湧き出たそうです。
 その後、この地を訪れた弘法大師が温泉の薬効を喜ばれ
薬師堂を作ったのが始まりだとか。
足の病気にご利益があるそうな。
湯川温泉きよもん湯から比較的近い。

 

円心寺 和歌山県那智勝浦町天満の
臨済宗妙心寺派 萬鏡山円心寺。
 那智中学校のとなりにあり、国道42号線沿いなので
車で行かれる際、帰り際、左右をしっかり確認しましょう。
万病にご利益あり。

 

南珠寺 和歌山県新宮市佐野の南珠寺。
曹洞宗のお寺で、スパセンオークワから比較的近い。
ここは新宮市指定文化財 高さ1,25mの宝篋印塔が有名。
説明版を拝読する。
南珠寺の墓地にある砂岩製の
宝篋印塔。
 銘文はないが、台石の反花(かえりばな)、基礎の格狭間(こうざま)、
塔身の薬研(やげん)彫りの四面の梵字、直立に近い隅飾りなどに
古様を残している。
 相輪は欠損しているが、大きさ、隅飾り、ふくらみのある格狭間
などから南北朝後期の作と思われる。
 同寺と中世佐野荘を領した別当家一族(丹鶴姫の後裔)の来歴を
考えるうえでも貴重な遺品。

当寺は、目耳鼻口の病に効果があるそうな。

 

 

 

東光寺 和歌山県田辺市本宮町湯ノ峯
にある天台宗 薬王山東光寺。
 裸形上人開基と伝わる。
 湯の花が化石となってできた本尊の胸からお湯が湧出したことが
地名の由来。頭の病にご利益。

 

平尾井薬師堂 三重県紀宝町の平尾井薬師。
(石負山 仏願寺)
 白河法皇が勅願された薬師堂で首から上の病に霊験功徳あり。
 現在の建物は昭和38年再建。
 お堂の上の巨岩には仏足跡があるそうだ。

 

 

 

楊枝薬師 三重県熊野市の楊枝薬師。
京都三十三間堂棟木の霊地。
 二条天皇の永歴年中(1160~1161)先帝の後白河法皇が
頭痛で苦しまれておりました。
 金色の御仏のお告げにより、熊野川のほとりにある楊の大樹を切り
1164年(長寛二年)京の都に蓮華王院(三十三間堂)を建立。
その後、頭痛は平癒し、後白河法皇の熊野御幸のきっかけとなった。
 後白河法皇の熊野御幸の回数、33回は京都三十三間堂から
きているのかな。
 頭痛平癒、病気療治の霊場である。


・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・
これで満願成就です。
ありがとうございました。