コンパが終わって数日経った頃だった。


例の帰りに車で送ってくれたドクターから電話が掛かってきた!


「あ~僕だけど!今何してる?」


「今日は深夜勤なんで今から仮眠取ります」


「そうなんだ~あのさ、僕も今当直!これから当直室来れない?」


汗無理です!今から仮眠取らないと、今日は昼勤で疲れているので~」


※ナースの勤務はローテーション勤務です。

 朝から夕方、一度自宅へ戻り深夜から朝まで

 次の日は明番(オペ室勤務とか人手のいない病院はコール待機で呼び出しがある事もガーン

 そして夕方から深夜勤務、続けて同じく翌日も同じサイクルで勤務、で深夜、深夜みたいな^^;

 体も生活も慣れるまで大変で~~ス!


「僕ね~君の勤務先に当直に来てるんだ~」


「それが何かどうかしましたか?」


「俺に惚れるなよ?ラブラブ!


・・・・・今何と言いました?私はあなたの事好きではありませんが^^;


「では、今から仮眠取るので休みます!」


と受話器を置いた。。。。


さてさていざ出陣!今日は何事もない事を祈る!!


そういう日に限って急患多し!


下っ端だった私は病棟から救急外来へお手伝いに~~~


そこへ勘違い僕ちゃんドクター登場!!


妙に笑顔(きもいです^^;)


妙に優しい~(凛とお仕事して欲しいです^^;)


で、いつものようにテキパキと患者様を順番にこなして!!とりあえず終了~あせる


「では私病棟のお部屋周りがあるので、上がりま~す!」


「あのさ~明日朝、勤務終わったらどっか行かない?」


「あの、明日は実家へ直行するので無理です!」


「じゃあ、明後日は?」


「え~っと実は私彼氏がいるので無理です!」


「別に彼氏いても気にしない^^よ?」


・・・・普通じゃね~~~彼氏がいるといっても引き下がらない!!!


おかしくない?


やっぱこの僕ちゃんドクター妄想の中で生きてるんだ!


目を覚まさせなければ!!


「勘違いだったらごめんなさい!私彼氏がいるので、他の人の事は考えられません!」


「なんで~~??今付き合ってる彼氏と結婚考えてるわけ?」


「・・・・まだ将来のことはwかりませんが、この先結婚するかもしれません!」


「あのさ~僕の話断わったら、君絶対後悔するぞ!」


・・・・・コンパで知り合ってからトータル数時間しかお話していない相手に

    どうして結婚の話するんだろう?


そこに救世主のポケベルちゃんコール!!


「先生コールなんで!!上がりますね~」


階段を駆け上がり、今のやり取りを先輩に報告!!


すると!!目驚愕の情報が~


「あの僕ちゃん先生はかなりのプレイボーイだよ^^」


・・・・プレイボーイって、先輩古いです、、、


「そうなんですか?」


「そうそう、結婚前提とか言って安心させて結構食べちゃうみたい!」


なるほど~さっすが先輩!でもどうしてそこまで知ってるの???


「私も過去に引っかかった!」


まじですか?軽すぎます!先輩^^;


※今では僕ちゃん先生はご実家の跡を継がれて無事に結婚もされたようです^^

  お幸せに~





何とか最初の週を無事に終えることができた。。。


その週末は普段の疲れがたまっていたのか、昼過ぎまでZZZ


チビも一緒にZZZ


パートに出るようになってから毎日がかなりハード!


朝は6時に起床!朝ごはんとチビの弁当を作り


慌しく保育所へ!雨の日が最悪だ!!


保育所からはたぬき病院まで直行!!


夕方の17時半まで昼休憩除ききっちり勤務!


そして18時半までにお迎え、スーパーでお買い物。。。


夕飯を作り食べて風呂してチビを寝かせる!


私はチビが寝た後ソファーでゴロゴロしながら午前様のご主人の帰りを待つ。。。


この繰り返しの一週間だった、、、


確かに久々の復帰は新鮮でそれなりに楽しく充実しているけど


問題が一つ!たぬきのエロバカにリアルタイムで付き合わなければいけない事!


これは一番のストレスです!


病院というのは実に閉鎖された空間で、患者様からの評価と、内部からの評価は


180度違うと言ってもいい!


患者様が「あそこの○○先生はとってもいい先生よ!」


と評価しても


医療従事者側からすると「人の事道具としか思ってないクズ野郎!」


の場合もある。


どちら側からも評価の高い先生はこの世に存在しない。。。


神様みたいな先生はまれにいるが。。。私は出会ったことが無い・・・


医者もナースもそれぞれストレスのかかる仕事柄、趣向や性癖が一般人と違っている場合が多い。


例えば若かりし日のこと


○○医大のドクター達とコンパする事になった!


その頃付き合ってる彼氏がいたので断ったのだが、、、


「人数あわせだから来て!!あせる


とお願いされて、渋々参加する事になった。


ナース達はいつもより綺麗にし、お気に入りの香水でエタノールの匂いを消す!


※病院にもよりますが、一日勤務していると体中に消毒薬の匂いが染み付きます!


で、集まったのがドクター5人、ナース5人!


私からすればどの人もおじさんに見えた!年齢を聞いてびっくり!!目


「僕達、みんな同期なんだ!華の30歳!」


いえいえ見えませんが。。。すでにハゲかかってるし。。。真面目そうだし、、、、


で、お酒も進み本音が見えてきた!


興味あったので何気に給料の話に!


「先生って毎月お給料100万くらいなんですか?ニコニコ


「給料?毎月6万円だよにひひ


え??今何だって???何て言いました???


それって私の月給の5分の一です。。。。


※その頃平気で手取り30万貰っていました^^


「あの~どうやって生活してます?」


「あ~当直!一回10万円だから!」


まじですか?一回10万円って!!


ナースは一回の当直手当が数千円ですが^^;


「毎日当直して、大学戻っての繰り返し!家にはほとんど帰らない^^」


そうなんですか。。。すごい!こんな生活を続けられるのも


医者になって多くの患者様を救う使命感があるからなのですね~^^


「で、どうして医者になったのですか?」


「あのさ、親父が医者でそのまま僕も後を継ぐ形でさ」


良くある話、よく聞く話だ。。。。


場も和みそろそろ2次会へ!


そこで失礼する事にしました!


すると!先程のドクターが「自宅まで送ってあげるね~」


っていうもんでお言葉に甘えて送ってもらったのですが、、、


無事自宅に到着


「ちょっとトイレ貸してくれない?」


きた~~~~~~~きたよ~~~~~~~~~


これって自宅に上げたら最後だな、、、と感じた私は


「共同なんでお部屋にトイレ無いし、女性専用のアパートなので無理です!」


「じゃあさ、喉渇いたからコーヒー飲ませてよ^^」


きた~~~~~~~~~今度はどうする????


「私コーヒー飲まないので今自宅にないので、そこの自販で買ってきますね^^」


とコーヒーとウーロン茶を買って手渡した!


そして車を降りようとしたら!


「あのさ、又連絡するよ!番号教えてくれない?」


絡む絡む、、、まだ諦めないのか?


いい加減開放されたかったので番号を教えた!


それが後々ややこしい展開になって行くとは想像もしなかった。。。。





朝の処置も終わりいよいよ外来の診察開始音譜


待合には沢山の幸せそうな妊婦さんがはてなマーク


いない、、、、いるのは外国人叫び


私英語はなせませんが???


とりあえずお一人目からお呼びする


「○▲■○○○様~どうぞお入り下さい」


ノコノコと入ってきたのはフィリピン人の方


「私妊娠したみたいです!検査が出ました!」などなど先生が質問する前に


とりあえず訴えている。。。


「じゃあ上がって」


上がってって何ですか??あ~内診ですね^^;


内診のお部屋に誘導


診察台に上がった患者様のアソコが、、、、非常に臭かった!


内診室の向こう側はカーテンで仕切られているので患者様からは


私達介助者の様子は見えない。。。それを良い事にたぬきがニタニタしながら


「臭い!絶対昼飯くえね~~」と鼻をつまむ様な仕草で大きな顔をコチラに近づけてくる!


まさか初出勤の日に院長にお説教もできず、、、真顔で黙ってうなずいて見た


スムーズに診察が進むように真面目に介助しているのに、たぬきの行動は更にエスカレート!


診察の為機械を入れるのだが、入れた後機械を何故か固定!!


「おい、ここ見てみろ!使い込んでるだろう??わかるか??」


さすがに開いた口が塞がらず小声で「先生!早く診察してあげて下さい!」


そうすると急に真面目な顔つきに変身!たぬきやるじゃん^^


続いて下からのエコー


※エコーは超音波検査です。


すると卵巣が腫れているのが映った!


たぬき急に真剣な面持ち!!何があったというのだ!!


私には妊娠初期にありがちな一時的な卵巣の腫れにしか見えない!


すぐに写真をプリントアウトしサイズを計測する


5×5の大きな卵巣が写し出されていた!


患者様を内診台から診察室へ誘導


するとたぬきが淡々と説明し始めた


「まず妊娠は間違いない、ごく初期ね!それから卵巣があまり具合が良くなさそう!

 紹介状書くから、すぐに○○大に行って欲しい!」


「え~~~何~~~私何か病気???」うろたえる患者様



「とりあえず詳しい検査した方がいいから!」


で、紹介状作成の間、待合にて待機していただく事に・・・


「先生先程の患者様、何が予想されますか?」


「卵巣がん!」


一言だけ発するとすぐにお知り合いの教授様にお電話!


「あ~先生お世話になります。一人さ~卵巣がん疑い!っていうか殆ど確定!

 お願いしま~す!」


ってそれだけ?まるで私が自宅で出前を頼む時みたい・・・・


だけどたぬき結構腕あるんじゃん?卵巣がんなんて中々診断つけれるもんじゃないね^^


さっすがだよ!


と憧れの眼差しで見つめていると


「所でさ~人妻!お前いつだったの?あの日!」


あの日と言われても覚えが無い。。。この場合どう答えようか?


そこへ素敵な看護部長様が助け舟!


「新人ちゃんなんだからちょっかい出さないで!!」


さすが^^部長さん!!ってか今ちょっかいと言いました???


ちょっかいって何だろう???


さておき初日は何とか無事に終わりました。


まだまだ序章!たぬき病院の裏側まで迫りますよ~!