僕はそうは思わない。



段々と匂いの感覚が戻ってくる間に感じる、



ひりついた熱風の中の夏の風。



コンクリートと汗、前に進む一歩。



変わった変わったと騒ぐけれど、この殺人的な暑さの中に、


昔と変わらない夏を、見かけた気がしたんだ。