浮遊感、のみ ここにあるような
例えば
離れてしまうまでに
あと何時間何分何秒で
それまでになにをしよう
どこに行こう、なにを話そう
ああもう昼だ、夕方だ
いつの間にか夜になって
長い夜を過ごしたって
次の日の朝を無くして
もう昼だって焦って焦って焦って
でもふとした瞬間に
一時間 一分 一秒 でも
長く居られれば、
なんていう風に思った、
例えば、
その手を繋いだら
どんな風に感じるか
なんて事はとっくにわかってたし
そうして目が合えば
どんな言葉が口をついて出るか
なんて事もわかってた
君に関する僕のことなんてのは
全部全部わかっていた
僕が、泣いたのは
時間に縛られるばかりの自分に、
嫌気が差していたからで
そうして紡いだ
君が視界に入る世界が
なんだか二度と
手に入らないような気がして
次の約束が無い事も
なぜか二度と会えないような気分になってしまう事もそうだった
君が泣いたのは、
ただ寂しく思ったから、
多分本当にそれだけで
なんて純粋なのかと
僕は僕に心底ガッカリした
それでもそんな僕たちに
似合う言葉が欲しかった
探しても探しても見つからないんだけど
靄が晴れるまで、
探してみても良いんじゃないか
なんて事を、
なんか、思った
人を泣かせるのは
いつまで経っても慣れなかった