平成27年度楽曲TOP☆5 | 夕暮れビジュアル鑑賞会

夕暮れビジュアル鑑賞会

V系を中心にロック、アイドル等々の、音楽レビュー処

非常に久しぶりの更新ですが、音楽について自由に書ける場所はどうしても残しておきたくて、
まだまだしぶとく更新していきたいと思います。
平成27年度、新しい仕事、母の入院、恋人との別れなど、これほど多くの出来事があった年はなかったです。
殆どが自分の至らなさから招いたことなのですが、今ここで死ねたら楽だろうななんて何度も考えてしまったり。
そんな中、常に傍にあったのが音楽でした。大好きなバンドの新譜にどれだけ活力をもらったか。
それを待つ時間のわくわく感、ついにCDを聴くことができた喜び、平成27年度は音楽しかなかったです。
ボカロというかUTAUっていうのを使って曲を作りニコ動にあげてみたりしたんですが(意外と伸びて嬉しかった)、自分の感性すら溢れてしまうくらい沢山の素晴らしい音楽を聴くことができた。

そんなわけで!笑
平成27年度に出会った曲TOP5をレビューです!
ほんとは年明けに2015年TOP5として描きたかったんですが(字面的に)、もう3月ですよ!
時間たつのはえ~



第5位
GOTCHAROCKA「恐想ロワイアル」

ex.ヴィドールの樹威、ex.PhantasmagoriaのJUN、ex.しゃるろっとの十夜からなるバンドで、2012年から活動していますね。
当時はよくある激しめでキャッチーなバンドだなと思っただけでピンと来なかったのですが、この曲をたまたま聴いて一気にハマりましたね。
ヴィドールはもともと好きだったので樹威の声に懐かしくなりつつ、楽曲のクオリティに驚きました。
特にJUNはPhantasmagoriaの頃からメロディアスでいいギターを弾いていて好きだったのですが、テクニック・センスともに更なる磨きがかかり、印象的なフレーズをバンバン放り込んできます。それがまた全部ツボで。
十夜はバッキングが多いですが、楽曲の重厚感やキレを際立たせるこちらも良いギターを弾いてくれてます。
この「恐想ロワイアル」は印象的なサビに加え、シンセや軽快なギタースラップが絡み合い凄まじい中毒性があります。最高


第4位
GLAY「彼女はゾンビ」

今年もHISASHIはやってくれました。タイトルですでにHISASHI節全開、このインパクト。
発売に先駆けて発表されたPVで更に度肝を抜かれ…なんと全編アニメーションによるPV。以前には「サバイバル」という曲でもありましたが、今回は所謂“萌え絵”?
内容はというとゾンビの女の子と、彼女に恋をした少年とのラブストーリーとなっています。
後半は戦闘シーンなどもあり何が何やら、しかし初見で心を鷲掴みにされてしまいました。アニメはほとんど見ないのですが、ゾンビちゃんがたまらなく愛おしいですね。曲が好きだから余計に。
そんな曲はというと、電子音がフィーチャーされた軽快なポップロック。ドラムにはACE OF SPADESでもおなじみのMOTOKATSU MIYAGAMI、GLAYとのコンビネーションは折り紙付きです。Aメロ部分はがっつり変拍子なのですが、違和感を感じないさすがのドラミング。
そして歌詞のインパクトもさることながら、ゾンビのイメージとは相反するどこまでもキャッチーなメロディが気持ちいい。乾いたギターも自由に動くベースもすべてが聴くものを楽しくさせてくれますね。
間奏ではなんとM-ONで放送中の「RX-72」でHISASHIとの名コンビぷりを見せてくれる、タレント・ナレーターの茂木淳一が友情出演。RXファンにもたまらない仕上がりとなっています
賛否両論ありますが、この自由度こそが現在形のGLAY。これからももワクワクさせてくれそうです


第3位
Develop One’s Faculties「hope」

2014年、ex.cocklobinのGt(このバンドではVoも)とDrを中心に結成されたこのバンド、ギターにはex.the Pumpkin Head、ケミカルピクチャーズのruiが参加しています。
僕はこのruiというギタリストが大好きなのです。
一部の界隈で(笑)絶大な人気を誇ったthe Pumpkin Headが元々大好きで、その時にruiを知りました。第一印象は美形すぎる、でした(笑)。その後ケミカルピクチャーズにも超ハマるのですが、彼がメンバーであることを知ったのは大分後のことでした。なぜならその時は本名で活動していたので。
そしてこのDOF、PVをみて超かっこいいなと。そして調べてみるとそこにはまたruiの名が。別に彼を個人的に追っているわけでもないし、運命かなと(笑)
前置きが長くなりましたが、音楽性としては最近流行りのテケテケしたギターが印象的ン邦ロック。音楽性だけでいうと所謂ロキノン系。ですがそこに乗るVo.yuyaの歌は完全なるV系。歌謡テイストも加えながらあくまでもV系バンドとしての血を感じさせてくれます。
この「hope」にもあるような豪快で派手なバンドサウンドと計算された打ち込みは邦ロックではそこまで珍しくはありませんが、V系と融合することでこうも新鮮さがあるのかと。V系バンドには必ずある煽り曲一つとっても、他のバンドとの違いを見せつけてくれます。
暴れ系、おしゃれジャジー、ファンク、王道V系まで何をやってもレベルが高い。ギターボーカルは中々珍しいですが、それがハンデにはならないと感じさせるテクニックもある。
「hope」擁する1stアルバムも本当に最高で、次回作を心待ちしているバンドの一つ。ただキャリアのあるメンバー故かいきなりクオリティが高すぎたのが不安でもありますが…


第2位
L’arc-en-Ciel「Wings Flap」

2015年久しぶりにライブと新曲を披露してくれたラルク。正直最近の活動ペースには嫌気がさしているんですが、相変わらず素晴らしい曲を出してくれるから悔しい。ライブでは1番好きな『Tierra』の曲とかもやっちゃてさー…
それはいいとして(笑)、ken作曲のこのナンバー、夕焼けの浜辺が浮かぶような解放感と切なさのある楽曲となっています。電子音を抜いた純粋なメロディと演奏だけならば、まさに初期ラルクがやってもおかしくない異国情緒も感じさせる愁いを帯びています。
伸びやかで中性的なhydeの歌唱と、スネアを深いものに替え人間味や温かさを増したyukihiro、自由なフレージングを披露しつつ唯一無二のグルーブを編み出すtetsuya、それらすべてを包み込むように空間を彩るkenのギター。
一聴すると地味なんだけれど、ああ、ラルクの良さってこうだったよな…とノスタルジックな自分に浸れる楽曲です。
B面ではおなじみL’acousticシリーズ、今回は「HONEY」です。軽快なギターロックであった原曲をボサノバに見事にアレンジ。
hydeの歌い癖が強くなっているところは好みがわかれそうですが、こちらもデビュー曲「眠りによせて」を想起させるような懐かしい味わいがあります。どちらも最高


第1位
DEZERT「君の子宮を触る」

そして、平成27年度、個人的に最も衝撃を受けたバンド、DEZERT。春にはZeppTokyoでのワンマンもあり、破竹の勢いで人気を増しているバンドです。
例によって存在は知っており、最初は単なるエログロのラウド系バンドかと思ったのですが…。
「君の子宮を触る」を聴いて一気に虜にされました。激しくもノリが良いバンドサウンドに、最高にキャッチーなサビが非常に気持ちよい。
デスボイスも駆使しつつ、ちょっとバンプっぽさもあるVo.千秋の声が独特で癖になる。2015年末よりギターにはex.MoranのMiyakoが加入。彼も前バンドから好きなギタリストでした。
狂気じみたラウドさとエログロな歌詞が耳を弾きますが、美麗でキャッチーなメロディこそDEZERTの真骨頂。アングラさとメロディアスさと…V系というジャンルが独自に進化させてきた魅力達が目いっぱい詰まっていて、ここまで人気が出たのも頷けます。
先日2ndアルバムが出たのですが、キャッチーさは非常に磨かれ、全体的に洗練された印象を持ちました。ゴリゴリの曲が好きだったリスナーには寂しいかもしれませんが、個人的にはいい塩梅。
サビメロのマンネリ感が気になりますが、限りない衝動性と期待値を込めて第1位とさせていただきました!