久しぶりにイイ作品を観た。
個人的に、SFやサスペンスが大好物だからこの映画もそのノリで観に行った。
観終わった感想は、「サロゲートは、社会派ヒューマンドラマだ。」と言う事。
ド派手なアクションシーンは、ほんの少しでほとんどが人間の心の内をさらけ出す内容になっていた。
アクションシーンの作りは、今時のハリウッドでは珍しい位に貧粗だっだがそこが逆に「サロゲート」の持つSF性を引き出している。
このシーンが流行りのCGフル活用だったら、逆になんじゃこりゃ?って感じてたんではないかなっと。
ブルース=ウィリスが主人公の刑事を演じ、自身も「サロゲートの自分」と「現実世界の自分」を持っているのだが、他の役者の演じる「サロゲート」と一線を画しているのは「サロゲートの自分」も現実世界の自分に限りなく近くしているところだ。(さすがに髪の毛フサフサのブルース=ウィリス位は許してあげましょう)
「サロゲート」のCM内でも流れているナレーション。
”100%自由な世界を楽しんで下さい。”本当にその通りだと思った。
自分自身の身代りロボットとはいえ、性別も容姿も年齢も自由に設定出来遠隔操作するのでどんな危険な事も”楽しみながら”実現できる世界。
もはや、人類は人類である事を捨て彼らなりの進化を遂げようとしていたのか?
しかし100%の自由は、逆に100%の不自由をもたらしている事に気づく者は少数しか居なかった。