久しぶりにイイ作品を観た。
個人的に、SFやサスペンスが大好物だからこの映画もそのノリで観に行った。

観終わった感想は、「サロゲートは、社会派ヒューマンドラマだ。」と言う事。
ド派手なアクションシーンは、ほんの少しでほとんどが人間の心の内をさらけ出す内容になっていた。
アクションシーンの作りは、今時のハリウッドでは珍しい位に貧粗だっだがそこが逆に「サロゲート」の持つSF性を引き出している。
このシーンが流行りのCGフル活用だったら、逆になんじゃこりゃ?って感じてたんではないかなっと。


ブルース=ウィリスが主人公の刑事を演じ、自身も「サロゲートの自分」と「現実世界の自分」を持っているのだが、他の役者の演じる「サロゲート」と一線を画しているのは「サロゲートの自分」も現実世界の自分に限りなく近くしているところだ。(さすがに髪の毛フサフサのブルース=ウィリス位は許してあげましょう)


「サロゲート」のCM内でも流れているナレーション。
”100%自由な世界を楽しんで下さい。”本当にその通りだと思った。
自分自身の身代りロボットとはいえ、性別も容姿も年齢も自由に設定出来遠隔操作するのでどんな危険な事も”楽しみながら”実現できる世界。
もはや、人類は人類である事を捨て彼らなりの進化を遂げようとしていたのか?


しかし100%の自由は、逆に100%の不自由をもたらしている事に気づく者は少数しか居なかった。


ホラーは昔から好きで結構な数を観てきました。
洋画・邦画気にせず観るようになった事は、良かった。
昔の邦画は、元々の題材のリメイクに近い感じのものが多かったので
少々避けてた部分があったけれど、近頃は本当におもしろい作品が増えた。

中でもイチオシなのは、「ほんとにあった!呪いのビデオシリーズ」ですね(笑)


あっちこっちの掲示板で賛否両論を醸し出してる作品ですが
これは低予算の中でかなりクオリティが高いものだと思うのですよ。

とかく最近のホラー物は、CGに頼りすぎているのが多いと感じる中で
これほどアナログで人の手を加えてない(金を掛けてない)作品も無いでしょう?


シリーズ化されてかれこれ35巻まで出せるのは、
実は「製作委員会」の存在が大きいのではないかとと気づきだしたわけで。

「製作委員会」と言えば聞こえは良いですが、どこまでもキャラが立ったスタッフ群です。
突然辞めたり、キレたり(普通キレますか?)、

やる気が全く感じられなかったり。


スタッフのキャラ立ちが半端無くおもしろい。
この製作委員会の女子には是非注目したいですね。

ホラー物の女子と言えば、キャーキャー騒ぎ立てるのが定番ですよね?
それを見事に打ち砕いてくれるのがここの女子達です。
淡々と進めるインタビュー。悲鳴を上げる男子に対しどんどん進んでいく姿勢。
取材対象に拒否し続けられても凹むどころか執念を燃やす。
冷静沈着で作品の恐怖感を払拭してしまう(いけないですよ、それは)態度には

毎度脱帽されますな~。

 

内容は、「一般投稿者からのビデオに移った奇怪な物を集めた」ごった煮。
中には、明らかに「作りもの」もあるがそれが逆にイイ(●^o^●)
あえてここでは細かい内容に触れませんね。

だって、内容が分かったらたのしくないですので。



お薦めの巻は、何故か5の付く系の物。キリがイイ番号の物。
気を付けなければいけないのは、内容によっては続き物のあるから、そこはちゃんとポイントつかんで観た方がいいです。



あっ、そうそう。劇場公開版は必見です。だてに劇場で公開作品してません。

ニコラス・ケージは、トム・ハンクスに触発されたのでしょうか?

この映画は、プロモーションと全く違った映画でした~(-。-)y-゜゜゜

プロモでは、かなりのSF性とパニック系を存分に発揮していたのに
実際に観てみるとこれは単なる「宗教映画」でした。
劇場に観に行ってたら絶対に「お金返して!!」なるところでしたね・・・。
DVDでホント良かった(何の安心感でしょう)


内容も鬼気迫る感じを出したい気持ちは分かるのですが全然伝わりません。
ハリウッドの脚本家が枯渇してるのか、それとも低賃金だからやってられないって
思って手を抜いたんのか?真剣に考えました。

ニコラス・ケージもこんな役所は、合わないって。演技の幅を広げたい気持ちは
分からない訳でもないけれど、ファンあってのスターでしょ?俳優でしょ?ガッカリするような映画は作ったらダメです。
社会派系の方がニコラス・ケージは合ってるし、上手いと思うので。


どうせ、B級作品作るのだったら「ラジー賞」狙いで行く情熱を持って

作って欲しいなぁ。
この作品は、確実に「ラジー賞」にノミネートすらされません。きっと。

「グラミー賞」と「ラジー賞」は紙一重だと思うのです。
私が今まで観た映画でも、「これは、グラミーちがう?ラジーでしょ?」って

のもあったし
逆に「これは、グラミーにノミネートされて欲しかった!」って思う作品が一杯あありますね。

まぁ、その時その時の社会情勢によってノミネートされる作品の開きが

かなりあるから仕方ないのは仕方ないのですけれど。

9.11の後は、やっぱ社会派系がノミネートされその後は、突如文学性の高い物がノミネートされる現象がありましたから。


ま、取りあえずこれから「ノウイング」を観ようかと迷ってる人は
「宗教映画」だと言う点を頭に入れてからレンタル料金を払って下さい。
但し、払った分は返ってこないのを了解した上で(笑)