『伝えられないフーリガン暴動』

リーグ杯でファン暴動

FOOTBALL WEEKLY 08月26日10時25分

http://news.biglobe.ne.jp/sports/582/fbw_090826_5820699669.html

25日に行われたリーグカップ２回戦の試合で、プレミアリーグのウェストハムが同じロンドンのミルウォールと対戦、延長戦を３−１で勝利して勝ち抜けたが、試合前や途中に観客の暴動が起きた。

イングランド３部に所属するミルウォールは87分まで１対０とリードし、番狂わせも目の前だった。しかし、そこでウェストハムのスタニスラスが同点ゴールを決めて、試合は延長戦にもつれ込むと、スタニスラスが今度はPKを決めてウェストハムが逆転に成功。さらにハインズがだめ押し点を入れた。

しかし、スタニスラスの二度のゴールの際には、ホームのファンがピッチになだれ込むという騒ぎがあり、試合が中断された。

また、試合前にはウェストハムのスタジアムの近くで両チームの数百人のファンが衝突。44歳の男性が刺されて病院に運ばれ、２名が逮捕されたとロンドン警察のスポークスマンは発表した。

（動画はこちら）
http://www.youtube.com/watch?v=almLqM3kWIw&feature=player_embedded

ウェストハムのジャンフランコ・ゾラ監督は試合後、「私も緊迫した試合や騒動も経験したことはある。ここでも７年間過ごしたが、こんな騒ぎは目撃したことはない。これはサッカーのためによくないことだ。ものすごくショックを受けたよ。両チームのサポーターにとって大事な試合だということはわかっていたが、こんな風になるとは想像しなかった。私はスポーツマンで、ピッチに出てサポーターが楽しめるような試合をしようとする。だが、これは私の力が及ばないことだ」と話し、ショックを隠せなかった。

これはイングランドのカーリングカップでの出来事だ
日本で云えばナビスコ杯に相当するカップ戦なのだが、大きな違いは４部リーグから参加資格があることだ

ウェストハムとミルウォールといえば映画に成るほどのフーリガン同士の因縁の過去があり、この因縁の対決には1,000人近い警官を配備したものの、またもや大規模な暴動が発生。試合前から小競り合いが断続的に起こっていたが、プライオリーロードでは数百人規模の喧嘩に発展。
アルコール類の販売が禁止されていた中、パブは無残に破壊され、数えきれない煉瓦やビン、カンが空を飛んだ。キックオフ前に10人以上が現行犯で逮捕され、ナイフで胸を刺された44歳の男性が病院へ搬送された他、2人が救急車で運ばれている。

試合後に即時調査チームの発足が決定しており、現段階では罰金だけではなく、無観客試合も処分の内容にプラスされる模様。
スポーツ大臣サトクリフ氏はFAが今回の暴動を誘発したものや、ピッチに侵入した者たちに対し、永久的な入場禁止措置を考慮している点について全面的な支持を表明している。
クラブは今回の暴動に断固たる態度で挑むことを発表。監視カメラなどを検証し、大規模なフーリガン一掃作戦を開始する。また、ピッチ内外で暴れた者たちに対してブーイングをしていた多くのファンには情報提供を呼びかけている

というのが、イギリスのメディアが伝えた事であるのだが、これに対して、日本のスポーツメディアは大きく伝えてはいない

意図的に伝えていない節もあるのでは？と疑いたくなる

日本でもスポーツ会場に暴力行為により、怪我人が出ているいう事実がある
イギリスのフーリガンのように組織だって暴力に及ぶような行為はないものの、このような暴力行為によって迷惑するのは一般のファンであり、チームを支えるサポーターであり、クラブや選手であり、そのスポーツを管理運営するする団体であり、そのスポーツを長い間育ててきた人達である

事実を伝える事がその迷惑な行為の助長と考えるから表立った報道をしないのだろうか？

それとも、スポーツの周辺で起こっている事には関心が無いのだろうか？

試合結果のみを伝えているものは多く散見した

悪い事は悪いと伝えられないメディアって、何なのだろうか？

善悪の判断ができないのなら、多くの人に物事を伝えることはしないで欲しいと思うのは私だけだろうか？

暴力や権力に物を言えぬ反省をした筈ではなかったのだろうか？

私は今の商業主義、視聴率・聴取率偏重主義のメディアの姿勢を疑っている　

彼らに任せておくと、いつか日本は元来た道を辿るような気がしてならない

ローマ帝国の支配者達は市民にパンと娯楽を与える事でその政治基盤とした

結果は歴史が証明している

私は物言わぬ愚民になりたくはない
　