「勘違い対処法」 | 現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

野球・サッカーの実況歴は各1000試合以上、競馬実況数は15000レースを超えています。数多くのシビアな現場を経験してきた現役アナが「喋るスキル」を通して、貴方の才能をアッという間にパワーアップします!


修士論文の執筆に伴い、すっかり「気まぐれブログ」になってしまいました(^^;;


仕事が最優先、そして論文準備。

しかも9月は例年以上に仕事が忙しかったです。


そんな中、あってはならない「名前間違い」をやらかしました(>_<)


いずれもボウリング中継の実況です。

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あるトーナメントでは小林プロを大石プロと・・・また別のトーナメントでは北條プロを松井プロと・・・。

いずれも1、2回で、すぐに気づいて言い直しはしましたが、冷汗が出ました。


それぞれの共通点は、大石プロと小林プロは若手、松井プロと北條プロは中堅ということくらい。

顔もスタイルも違います。

小林プロを大石プロと言ってしまった時は、実は一つ前の試合で大石プロが僕の隣でゲスト解説をしてくれていました。

松井プロと北條プロは、いずれも中継前に取材をさせていただきました。

それぞれの名前が、頭に深く刻まれていたのかもしれません。

サッカーや競馬など、むしろ名前や馬名が混乱しそうな実況は大丈夫なのに、なぜ?と問われれば「何らかの残像」というしかないでしょう。

あとは競馬やサッカーに比べて実況にスピードを要求されない分、「チェック機能」も緩慢になってしまうのか・・・


名前間違いは、実況では視聴者の信用を失ってしまいますし、ビジネスシーンでも自分や会社の信用問題にかかわってきます。

呼び間違えた側はあまり憶えていなくても、間違えられた側は結構忘れないものです。

したがって「こいつは俺の名前を間違った奴だ」というレッテルを貼られながら付き合わなくてはいけません。

そのことを笑い飛ばせるくらい仲良くなれば別ですが、多くはレッテル=不快感となり、お付き合いは自然消滅します。


なので思い込みで人の名前を呼ばないことです。

必ず名刺を見ながら確認する!


僕もサッカーや競馬では、メンバー表や馬名表を確認しながら実況します。


司会をする際も、名前や役職を指でなぞりながら紹介します。

神経質なほど慎重に・・・


それでもボウリング中継のような「ポカ」があります。

万が一、間違えたら・・・



しつこいくらいに正しい名前を繰り返します、何度も何度も!


言ってしまったことは消せませんが、印象を変えることは可能です。

僕も「小林プロ」「北條プロ」を実況で連呼しました、お詫びの気持ちも込めて・・・。

また10月もボウリング中継がありますが、気を引き締めて臨みたいと思います!


僕も名刺交換後に「“中西”さん!アナウンサーですか?どうりで聞いたことある声だと思いました!」と言われることが多々あります。

その瞬間、胸に苦いものが漂い、名刺交換した相手から早く離れたいと思ってしまいます。

せっかくのご縁を自分の迂闊な言動で無にしたくはありません。

神経質なほど慎重に・・・確認してから相手の名前を呼びたいものです。



以上、スポーツアナウンサー寺西裕一でした。










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