そう、パプリカをトマト味のPマンと言った彼。
小・中・高も職場も全く違い、出会ったのは社会人になってから。
それも3年位前にテニスに来ただけ。
「ピンポーン」
「Hですけどー」
って相変わらず汚い顔がモニターいっぱいに映し出され、
you「帰ってー」
いつものやりとり。
「いやいやいや(-。-;)」
相変わらずいつもとまーったく同じリアクション。
何やろなーって思って要件聞くと、僕が初回認定日の為、ハロワに行くって事を知っていて
一緒に行こうって。
ってかおらんやったらどないするつもりでしたん?状態やったけど、
彼なりのサプライズみたい(((( ;°Д°))))
片道15分を28歳のニート連盟が行きます。
彼の車は常に嵐がかかっていましたが、コンPでモテル為なんやろなって見え見え。
常「one love」です。
延々とリピートされるんで、もう「one love」なんか「何 love」何か数えれんくらいね。
はい、ここ、笑うか感動するとこですよ。
少しだけ心に病を抱える彼。
上がったり、下がったりが激しい病気。
自分でも気付いていて、僕にだけ打ち明けてくれた。
ハロワでも彼にあった職業をついでに見てあげる。
どっちが職員なんか分からんし、いつまでも聞いてくる。
時々苛々してまうけど、仕方ないと思って。
人の事構う余裕なんかないクセに、認定日やから行こうとか。いいしな、そういうのw
僕のアドバイスというか、ズバズバ言う性格やから、
僕が進める職業はかなり彼に合うらしく、頼られる。
でも、一度も履歴書を送った事がないのも僕は知ってる。
H君とよく行ってるから、ハロワの職員も覚えていて、
彼の応募したい企業に連絡を入れて、紹介状を出しても、履歴書が来ないって
何件も応募した企業からクレームを受けてるんだってハロワの職員から聞いた。
多分ちょっとだけの「勇気」がないんやろなって。
失敗して落ちる自分がイヤなんやろなって。
でも、自分がしてる事分かる年齢やし、そこまで言わへん。
彼が嘘をつくときは、目が泳ぐ。
自信がないときは、言葉に詰まる。
言いすぎると、段々表情が変わるから、すぐに分かる。
少し変わると、少し話変えて、ちょっとずつ真意を探る。
うん、何かね、熟練の夫婦みたいな阿吽の呼吸とでも言うのかw
僕が気を遣う嫁みたいなw←キャラじゃねー(゜д゜;)
ちょっとずつ彼の痛い所をつきながら、彼は僕に嘘をつきながら。
手続きはすぐに終わって、パソコン閲覧&紹介状もらって
小一時間位。終わって車戻ったら、寝てけつかる。
何しに来たんじゃボケって思いながら、ドア叩いて、起こす。
you 「こら、アホ!何寝てんねん!!」
H 「いや、彼女出来たから!」
・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
帰りの車内でよーよー聞いたら、
寝言。
コンコンと説教し、完璧チーンってなってるH君。
何か言いたそうやったから。
you「言いたい事あるんやったら言うてみんかい」
説教の内容はもちろんハロワに行ってるにも関わらず車の中で寝ていた事。
一緒に行ってくれるのはありがたいが、
君が何もしないなら、君が行く必要がないって事。
僕一人でも十分に行けるって事。
やろうやろうって口だけで、何も進まない現状に苛立ってまた下がるでって事。
ちょっとだけ沈黙の後
H 「彼女、ほしいんじゃ。( ̄Д ̄;;」
・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
何や、それ・・・・
この期に及んで下らない夢の話を持ってこられた僕は
怒りが頂点に達し、車の中で嵐を聞きながら、
嵐を巻き起こされるH君でした。
「何や、それ。」 in 嵐。