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酒旅blog

世界中の美酒を求めてリアル旅


ベレーザ

月一度になりつつある酒旅ブログ、相変わらず1年前のお話…




思ったほど情報が集まらなかったベロオリゾンテ…

時間もないのでローカルバスで目星をつけておいた蒸留所を目指す

 
ベロオリゾンテのバスターミナル

田舎の方に行くバスは便数が極端に少ない、しばらく待つ

そしてひたすら山間を抜けていく

山道は狭く渋滞も多し…

ベロオリゾンテから2時間ほど…

ノーヴァウニヨン(Nova Uniao)という名の山奥にある小さな村

早速、第一村人に蒸留所の事を聞くとさらにここから5キロほど山の中らしい…
歩いていこうと思ったが近くにいた親切なおじさんがタクシーを呼んでくれた


 
家もほとんどないような山奥

青々しい植物の匂いと、土の匂い



そしてバックパック背負い歩いて来なくてよかったと心から思う…

デコボコ道をタクシーはこなれた感じで進んでいく

ここまで来るともうワクワク止まらない…




しばらくしてようやく蒸留所らしき建物に到着

Cachaça Germana (Fazenda Vista Alegre)
1912年、セルジオカエターノにより設立された歴史ある蒸留所













なんかここだけ時間が止まっているような…

そんな山奥の蒸留所



受付というか事務所的なところにいたお姉さんに話をし蒸留所の人を待つ

今回もアポなしなんでどうなるか…でも気持ちは伝えたい…


「アーティザンカシャーサ(Artisan Cachaca)を学びたい」と伝えると心良く迎えてくれた

お酒の神様ありがとう…





とうもろこしを粉砕、発酵に使うようです





裏の山は全部サトウキビ畑

こんだけあっても足りないらしく契約農家から買い足しているようです


これはサトウキビの搾りかす、燃料に使うそうです



蒸留器


銅製の蒸留器で思ったよりもとても小さいものだった


釜だきの蒸留器、昔ながらの作り方

こういうこだわり大好き…


 
ADEGA(貯蔵庫)





貯蔵庫内は少しひんやり、湧水で温度など調節してるようだ…







貯蔵庫の奥には…



テイスティングできるカウンタースペース

これからしばし至福の時間を味わうのでした…


No.944 Cachaca Germana Soul 40%
イノックス(ステンレスタンク)
若く勢いのある香り
スムーズでキレもいい



No.945 Cachaca CAETANO’S 40%
マデイラオークと言っていたが?
2年熟成、セレージャという桜の木
色は薄い琥珀、やや乾いた麦
ドライだがゆっくり蜂蜜系の甘さ



No.946 Cachaca German Traditional 40%
200ℓフレンチオーク樽2年
色は薄いゴールドほんのり甘い香り
スムーズでやや引っかかるがそれがまたいい…



No.947 Cachaca Germana Brasil 40%
200ℓのフレンチオーク樽5年
薄いゴールド
優しい蜜系の甘い香り
スームーズで飲み良く旨い



No.948 Cachaca Germana Heritage 40%
オーク樽8年間熟成+バルサム樽2年間
10年熟成のスペシャルなカシャーサ

色はさらに濃い琥珀のようで、香り味、リッチな余韻
極上のカシャーサ、葉巻とやりたい…



実は最初、テイスティングする前に一杯のカクテルを頂いたんです…

これがまた、素晴らしかった…

作り手の気合いが伝わる味

自分たちで作ったお酒の旨みを最大限に引き出した「渾身の一杯」

テイスティング前に全力な一杯を飲ます蒸留所ってどうよ…

ヤラレマシタ



その後はどうしても見たかったボトリングを見学したり手伝ってみたり…


手伝ったボトル

こちらの蒸留所とことんアルテサナル(手作り)にこだわる蒸留所

この段階からここのトレードマークでもあるバナナの皮でボトルを包む作業に入る


乾燥させたバナナの皮




皆、一つ一つ器用に巻いていく




笑顔が絶えない明るい蒸留所の人達

日本の反対側から来た変な酒飲みをみんな笑顔で迎えてくれるとても心の広い人達




パッキングも全て手作業


一から見学させてもらい改めてアルテサナルのこだわりを体感できた



オールドボトルが並ぶ


お土産まで頂いた…

ポルトガル語オンリーの説明だったが、一言ひと言ユックリわかりやすく説明してくれて
とてもいい時間いい勉強になった…

ああー来てよかったー

想像していたよりもはるかに小さな蒸留所だが、こだわりはすこぶる大きい
ほんとは誰にも教えたくないぐらいの…


素晴らしい蒸留所でした。


このスーパーな余韻にひたってる時間もなく

次の町に向かわなければいけないのでした…


タクシーを呼んでもらい大きなバスが通りそうな道で下ろされる

どうやらここを通るバスに乗り次の町まで行けるようだ…


蒸留所廻りの…長い長ーいツケの時間

1時間…

3時間…

バスなんて来ない
タクシーのおっちゃんはすぐ来るよと言っていたが…

ブラジル人のスグと日本人のスグには大分時差がある模様…

日が暮れるまでになんとか大きな街に出たい

最終手段のヒッチハイクを試すがブラジルの人は答えてはくれるが止まってはくれない…
皆笑顔で手を振ってくる

いやいや、そういう事じゃなくて…

なんかヒッチハイクしていることがアホらしく感じてきたので…
おとなしくバスを待つ

日が沈んできた頃ようやく一台のバスが止まった…

次に目指すオーロプレットまでは行かないようだが
近くの街には行く模様

当然乗るでしょうーーー



サンタバーバラ(Santa Barbara)

あたりが真っ暗になった頃、聞いたこともない山間の小さな町で降ろされる

ここからさらにバスと思ったがオーロプレットまでのバスは明日の午後しかない様子…


POUSADA CAMINHO DA SERRA バス停のすぐ近くにある安宿

寝床は確保したが時間が遅いせいかなんなのか飯屋もバーもあいてない…
もう寝るしかないzzz



そして翌日、他の蒸留所を回ろうと聞き込みしたがどこも離れた場所との事

正直、この時はGermanaが想像以上によかっただけに
あまりガッツく気はなかった…

バスの時間まで何もなさそうなサンタバーバラの街を探索


メインストリート


赤瓦の屋根が沖縄っぽい


石畳


修理中の高台に建つ教会

街は小さくゆったりした時間が流れている


桜のような花が咲く木


山間のいい景色だが石畳の坂はキツイ


Lago

この街も少し離れた場所には色々と見所はあるようですが…

ブラジルは広いので田舎のそう言った観光地自体まだ未開拓な感じなんでしょうね…


再びバス停、バスは時間になっても全く来る気配なし…


まぁのんびり行くしかないなぁブラジルよ…

次の街、「古都オーロプレット」

近いようで遠いな…







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