今回の使用ゲームは『あやつり人形』。
ワタクシ店員Dが初めてこういった海外産のテーブルゲームに触れ、その魅力を知った思い出深いタイトルでもあります。
5名の参加者を迎えちょうどいい人数だなぁと偶然の采配の感謝。
このあやつり人形は7名まで同時に遊べそのバランスも面白いものの、適正人数はおそらく4~5名でしょう。
その理由は『人数が増えると時間がかかりすぎてしまう』という点に尽きます。
ちなみに今回はこの5名でのプレイで1ゲーム1時間半ほどかかりました。(慣れれば5名1時間程度にはなると思います)
まずは基本の部分、ゴールドを貯めて建物を建て、8つの建物を立てたプレイヤーが出たラウンドにゲーム終了、建物ごとの勝利点(+ボーナス)を計算して勝者を決めるんだよとざっくり説明。
そして『それだけ?』という感じの参加者さんたちに、このゲームのキモであるラウンドごとに他のプレイヤーにわからないよう選択していく8人の職業カードを満を持して公開!
暗殺者は指定した職業を一回休み、泥棒はゴールドを盗める……と説明していくと彼らの眼の色が変わったのを感じます。
今回の参加者はTCG経験者がほとんどなので、やはりこういう明確なアタック要素があると燃えるものがあるようです。
カード毎の能力の紹介を終えるとやはり建築家の強さには全員が気付いた模様。
この建築家、通常1ラウンド1枚しか引けない建物カードを無償でいきなり2枚引ける上、1ラウンド1枚しか建築できないルールを無視して3枚まで(ゴールドがあれば)建築出来るという露骨なまでのパワーカード。
ゲーム開始直後、やはり建築家はあるプレイヤーが選択したわけですが……。
「俺暗殺者ね。暗殺するのは建築家」
「えっ」
と、いきなり一回休みになっていました。
このように、最効率だけを狙うと簡単に妨害されてしまうのがこの『あやつり人形』の面白いところです。
その後の展開は報復につぐ報復……暗殺されればやり返すため泥棒でゴールドを盗んだり、盗まれれば自分の金で建てられた建物を破壊するために将軍(他のプレイヤーの建物を破壊)を選んだり。
世紀末と見まごうばかりのマッポーめいた光景でしたが、『建築家は選んでも殺されるからやばい』という意識が浸透し建築家をだれも選ばなくなり、暗殺者や泥棒が建築家を指定しなくなった頃に建築家を選択して一気に建築8個に到達させたプレイヤーが見事に勝利!
相手の裏をかいた見事な選択でした。
2プレイ予定だったものの、前述のとおり1プレイで1時間半かかってしまい、19時になってしまっていました。
参加者には中学生もいたので1プレイで終了。これは要反省です。
ともあれ10年以上前のゲームでも全く問題なく受け入れてもらえたようで、ファンとしても嬉しい限りでした。