こんにちは。
暑さが大の苦手な獣医師youです
連日ものすごい蒸し暑さですねこの暑さでは色々とやる気が出ません。
一日中病院の中なので、実際のところよくわかりませんが。
今週はウサギの不正咬合についてです。特に臼歯の不正咬合です
ウサギさんの来院理由が歯の問題であることは非常に多いです。
今回から数回に分けて、
・なぜ不正咬合になってしまうのか?
・どんな症状が出るの?
・不正咬合って治るの?
などなど書いていきたいと思います。
写真が1番伝わりやすく、わかりやすいので、たくさん載せたいのですが、色々と大人の事情で載せられないのです。


○そもそも、ウサギさんは全ての歯が一生伸びます
前歯が伸びるのはもしかしたら知っている方も多いかと思いますが、ウサギさんは奥歯も伸びるんです。
正常な仔は牧草類の咀嚼などで均等に削られていくのですが、みんながみんなそううまくはいきません。
○原因は食事や飼育環境、外傷や腫瘍など様々です。
おやつばかりあげていたり、硬いケージを噛んだり、飼い主さんが頭を踏んでしまったり。
例を挙げていけばキリはないし、気をつけていてもどうしようもないものもあります。
せめて気をつけられることはやっておきましょう(詳しくは次回以降書きます。)
○ドワーフ種やロップイヤー種で多い
品種によってなりやすいなりにくいがあるみたいです。
でも実際には野生種の不正咬合も来院されるので、ヒトに飼育されることで歯の病気がかかりやすくなっている可能性も否定できません。
○上の歯は頬に、下の歯は舌に
なんのこっちゃと思いますが、要するにほっておくと頬や舌に突き刺さります。
痛くてご飯食べれなくなりますし、ウサギさんはご飯食べないと命に関わります。
歯の尖ったところが刺さってしまうのです
○歯ぎしり・よだれ・涙が多い、は要注意
歯ぎしりはイライラしている時や、どこかが痛い時に起こります。
頬や舌にはが突き刺さっていたらヨダレも出ますよね。
目と鼻をつなぐ管として鼻涙管と言うものがありますが、不正咬合があるとこれが塞がってしまうのです。
不正咬合って、ウサギさんの病気トップ3に入るくらい多いのではないでしょうか。
次回は診断方法や治療、予防法について書いていきたいと思います。
余談、
今回のお休みは奥多摩の洞窟へ行ってきました。
とっても神秘的、幻想的、でした
ライトアップ自体は人工ですが




