昔から多読症で、文字を見てないと落ち着かない性分でして。苦笑
年間100冊くらいは読むんじゃないかしら。
さて「レインツリーの国」。
また有川浩です。
どこかで聞いたことあるタイトルだと思ってたら「図書館戦争」に出てくる作中作でした。
作中作をホントに書いちゃう辺り、辻村深月の「V.T.R.」を連想しましたが、こういうの他にもあるのかな?
ストーリィ的には、今朝まで読んでた自衛隊三部作とは軸をずらして、恋愛メイン。
サブ要素として聴覚障害者と健聴者の葛藤、という構図でした。
うん、シンプル。
有川作品は、どれを読んでもメッセージ性が非常に強く、
「半端な自己啓発本を手に取るより有川浩を読め」
と若人に訓告したくなるほど、ガツンと頭を殴られる強い言葉に満ちていますね。
文章のやり取りだと上手くいくのに実際に会うと拗れてばかり。
なんて、思春期か、という焦ったさを見せつけてくる二十代半ばの主人公にやきもきしつつ、自分は逆だなぁ、とぼんやり考えました。
文章だけのやり取りって、難しいんですよね。
言葉の温度が伝わらなくて。
本気なのか冗談なのか嫌がってるのか照れ隠しなのか、文章だけでは読み取れなかったり、読み取ってもらえなかったり(こっちの方が多い)。
直接会って話す方が何倍も楽です。笑
相変わらずのオチの弱さが若干気になるものの、なかなか考えさせられる小品でした。