世の中には色々な種類の「終わり」があります。
仕事の終わりであったり。
ゲームの終わりであったり。
人生の終わりであったり。
つい数日前。
生きてきた時間の半分近くをe:choというバンドに捧げた男が、音楽の道から身を引きました。
2106として生きた14年。(正確には活動開始当初は本名でしたので、厳密には違いますが)
大人しく無口で、何事にも興味を示さないような男でしたが内に秘めた情熱は激アツで、辛いものと甘いものとコーラとビールがあれば幸せな、自分のフィールドには他人を寄せ付けない頑固さを持つ、不思議な男でした。
本当はもっともっと気持ちの良い景色を見せてあげたかったけど、リーダーとして僕は力不足だったようで。
志半ばにして、タイムリミットを迎えてしまいました。
「少しずつ、音楽に対する情熱がなくなってきてしまった」
こう切り出されたのは、年明け一発目に顔を合わせたリハでのことです。
とても言いにくそうに。
しかし確固たる決意の眼差しで。
薄々、そんな感情を抱いていることは感じていたので、ショックはあまりありませんでした。
自然と浮かんだ言葉は「お疲れ様」と「今までありがとう」。
驚くほどあっさりと、彼の決意を受け入れられました。
でももちろん、バンド的には衝撃的な痛手です。
「La lune rousse」のリリースも控えていました。
普通だったら殺意すら沸いたかもしれないタイミング。
でも、引き止めたくなかった。
引き止めたら、友達に戻れないと思いました。
無理に続けられて、思い出に泥を塗るのも嫌だった。
スッキリ終わらせてあげたかったし、スッキリ別れたかった。
その決断は間違っていなかったと、今振り返って思います。
僕らは最高の別れ方をしました。
今後一生涯、僕らは友達です。
バンドという枠組みから外れてようやく、友達になれたのです。
寂しくないのかと聞かれたら寂しいし辛くないのかと言われたら辛いですよ。
そりゃそうよ、14年ですよ。
でもさ、何かこう、色々超越してるんですよ、14年も一緒にいたら。
2106の旅はここでおしまいですが、e:choの旅はこれから正念場を迎えます。
メンバーが変わったことで、様々な変化が生まれるでしょう。
もちろん、ポジティヴなものだけではないのです。
過去のメンバー交代劇からも、それは重々学んでいます。
それでも今よりさらに上の段階へ登り詰めるべく、我々は進んでいくのです。
884という新しい力を携えて。
結成からの第1期。
Ri→Saが加入してからの第2期。
事故による活動休止から復活した第3期。
理由は別々ながら女性陣が抜け、サポートボーカルの方々と共に活動した幕間。
Haruka加入後の第4期。
そしてこの度、ギタリストが交代して、e:choは第5期に突入します。
第5期は、884の成長と飛躍の物語になることでしょう。
もちろん、我々と共に。
2106は全力で応援してくれるそうです。
嬉しいじゃないですか。
先日のライヴにはRi→Saも来ていました。
彼女とも、今でも仲良しです。
たくさんのサポートを受けながら、e:choはまだまだ足掻きます。
なかなかスマートに行かない人生だけれど。
それでも後悔のない人生です。
気づけば来年で15周年。
大きなことを出来る力を蓄える1年にします。
2106が勇気をくれたから。
このままじゃ終われないぞと、力を注いでくれたから。
e:cho、15年目のスタートです。