人は意味を求める。説明を求める。


この関係は何なのか、そのコードを求める。


ないと不安で。不安って何が?


足もとのおぼつかなさが、


まるで自分は節操がないのではないかと、


あるいはこの関係が儚く、次の瞬間もう別のものに変わってしまうのではないかと、


不安で、不安で。




恋というほど一時的ではなくて、


情と呼ぶほど色気はなくて、


それは互いに解釈さえ違うかもしれない。


けれど解釈が違うことは大した問題ではないのかもしれない。


そもそも私たちはいつもなんとなくすれ違いながら会話している。


そのすれ違いをむしろ楽しみながら。




後悔はしていない。相手がそういう人でよかった。


普通の男女だったら、もっとつまらない関係に落ち着いてしまったかもしれない。


つまらないが何かにもよるけど、とりあえずもっと、ずっとありきたりな関係に。



人は言葉を求める。例えば好きって。


そう言われたところで、実際どの程度信用できるのだろうか。


相手の本音が、という意味でも、


自分の疑り深さで、という意味でも。


その一言にきっと込められるだろうと期待される、一抹の誠意を信じているとでも?