ウツに付いて、ドクターでもないのに述べようと思った。

「あたしぃ~今日ちょっとウツでぇ~」

これはウツウツした気分、なのであってウツ病とは違います。

「ウチの人、最近何だか溜息ばかり。身体も辛そうで…」

これはウツかもしれません。


気の持ちようでウツウツならない、というのは今はウツ病ではない

ですが、余りにも度々ウツウツなってしまうようなら心が風邪気味

状態が続いていると思って下さい。
風邪気味状態でも長く続けばどうなりますか?



そもそもウツというのは何でしょうか。
何、というか、どんな状態なのでしょう。

「ストレスなどにより脳内の活力や意欲を伝える神経伝達物質の
バランスが乱れてしまい、このことから憂ウツ感や意欲の低下が
生じている状態」

つまり、最初は気の持ちようだったかもしれませんが、それが重く
ストレスとしてのし掛かって、ついには脳内のバランスが乱れ…、

ということもありますよね。


治療は勿論、ドクターにして貰って下さい。


でも、周りの人が正しく理解することで、患者は楽になります。

それが回復への大きな支えになるんです。


家族や友達、職場の同僚がウツ病で悩んでいる。
どんなふうに力になったらいいんだろうか。


「理解」です。とにかくウツを勉強してください。


心の問題なんて、本人の意思の問題だろ? 弱いんだって。

そんなことを言われては患者は堪りません。

どうして欲しいか言えと言われたって、本人にも分かりません。

どうして? 何で? 苦しいのに、辛いのに…。


ポイントをちょっとまとめてみました。


「頑張って」は禁句です。
言われて出来るならやってます。励ましの言葉は掛けません。
じゃあって、「気楽にやれ」ばかり言い続けられたら、「自分は必要
ないのか」となってしまいますから、敢えてそんなこと言わずに、
「よく休めてるか?」ぐらい、かな?

「どっちにするか決めていいよ?」これもダメ、辛いです。
最優先に考えてあげようと思ってのことでしょうが、考えられない

です。
勿論、決められる人もいますから、それを無碍に、「決めるのって

大変なんだよね、決めてあげるっ」なんてのは勇み足です。

「気分転換に外に行っておいでよ」うわぁ~、無理。
出掛けたところで苦痛が増すばかり、気分転換にはなりません。
身体も本当に疲れ切っている場合もありますから、外出や運動を

無理に勧めるのは止めて下さい。


「仕事、辞めてもいいんだよ?」って考えられないのに、

決断を?
休職可能なら、出来る限り保留に。
この辺りはドクターともよく相談して下さい。勿論、職場の上司など

責任者が理解してくれるならば、心強いです。



こんな感じかな?


できれば病院などには誰かが付き添って下さい。

話をきちんと聞く手助けをしてくれると助かります。
薬の服用に関しても、本人では出来ないかもしれませんし。


そっとしておいてあげようと、今まで仲良かったのに連絡をしない

人がいますが、物凄く孤独です。

連絡されることを嫌がるようなら止めればいいですが、一人には

しないで下さい。


でも、付き合うことであなた自身がウツウツしてしまうのならば、

そこは自分を大切にして下さいね。

無理をしない。自分の価値観も押し付けない。

でも、「病気なんだと理解して」下さい。決して本人の怠けでも

性格が暗いのでもありませんからね。

皆さん、宜しくお願いします。