アコーディオン始めました

アコーディオン始めました

50歳を過ぎてからのアコーディオン日記

アコーディオンの左手は演奏中は全く見えないので、音の位置を指で確認するためにベースボタンには3か所に印が付いています。真ん中がCで上がE、下がA♭です。ボーっとしていたり焦っていたりすると、Cだと思っていたのがEやA♭だったりして、間違った音を出してしまうことがたまにあります。それぞれの印は約6cm離れているので、さすがに間違わないだろうと思うのですが、人間の感覚というものは結構いい加減なものです。

 

そして先日初めて気が付いたのですが、4か月ほど前に買い替えたアコーディオンは、Cの印が丸い凹み、EとA♭の印が粒々の突起だったのです。

これなら落ち着いて確認すれば間違うことはありませんね。以前の楽器がどうだったかは、もう手放してしまったので分かりませんが、3つとも同じ印だったような気がします。さすがに良い楽器は気配りも素晴らしいです。

 

先日、自分にとっては4回目の発表会がありました。

 

コロナが落ち着いたせいか、出演者はいつもより多く、3部構成のステージでした。例年使っている会場がリニューアル中のため、今回は別のホールでしたが、このホールは魔物が棲んでいるのか、いつもは上手な演奏をする方々が思いがけないところでミスを出したりして、なかなか波乱に満ちた(?)発表会となりました。

 

自分も雰囲気に飲み込まれないようにと気を付けていたのですが、前奏から何故か指が回らず、グダグダの滑り出しとなりました。途中から開き直って、楽しく演奏することに集中しました。

 

今回演奏した曲は、有名な昭和歌謡を自分で5拍子に編曲したものだったのですが、客席でとても嬉しそうに聴いてくれていたお客さんが目に入り、もうそれだけでも演奏できて良かったなぁと思いました。

 

今年はアコーディオンを始めて5年目に突入するので、そろそろちゃんと聴かせられる演奏をできるようになりたいと思う今日この頃です。

では新しく買った楽器のレビューです。

 

 

まず持ってみると楽器の上端(低音側)が以前よりも顔の方に迫ってきます。鍵盤数が多くなったのだから当たり前ですね。そしてこの蛇腹止め、軸の部分が結構高さがあるのですが、当然同じものが反対側にも付いていて、これがちょうど膝の上に乗せたときに当たるんですね。楽器の収まりが今一つ決まらない感じで、やや不安定な感じがします。(立奏の場合は気にならないと思います。)

 

 

そして音色切り替えスイッチですが、オフの状態で少し飛び出していて、オンにするとフラットになる感じです。ご覧の通り演奏者からはほとんどスイッチのマークが見えません。以前の楽器はオフの位置でフラット、オンにすると押し込まれる感じだったので、今の楽器よりもう少し見やすかったのですが、それでも見にくいことには変わりありません。(老眼で近くは見にくいので…)

 

ベースボタンや鍵盤は、以前の楽器より若干軽い感じです。サクサク動きます。これは弾いていて気持ちいいです。重量は約12.5kg。以前の楽器より1.5kg増えていますが、大きさに見合っているので特に重いという感じはしません。

 

 

ダブルチャンバーは、使ってみて初めて「あー、なるほど」と思いました。LMMHのLと、Mの一つがチャンバーになっています。(音色スイッチの大きな点がチャンバーを表しています。)従って、MMでも通常のMMのような力強いサウンドは出ません。柔らかい品のあるデチューンサウンドになります。Lも柔らかい音しか出ません。派手な音色と引き換えにチャンバーサウンドを搭載しているということになります。なので、チャンバーは決してプラスオンではなく、あくまでも入れ替えなんです。

 

鍵盤とボタンはベタな白です。以前は素敵な模様入りだったので、ここだけがちょっとランクダウンしてしまい、残念なところです。

 

鍵盤の手前にマスターのバースイッチが付いていて、楽器を持ったり下ろしたりするときにうっかり触ってしまうことがあります。気が付かずに音を出すと思っていたのと違う音が出てびっくりすることがあります。このスイッチは今のところほとんど使うことがないので、カバーでも付けて押せないように出来ないかなと思っています。

 

楽器が大きくなっているので、蛇腹の操作に少し苦労しています。やはり長年使っていた楽器の慣れというものがあるようで、左手の位置取りが思うようにいかなくて、バランスを取ろうとして微修正すると音が途切れてしまったりします。これは時間をかけて慣れていくしかないのでしょうね。

 

せっかく良い楽器を買ったので、練習時間は依然よりも確実に増えています。こういうところからモチベーションを作り出して、上達を目指して頑張って行きたいと思います。