雨が過ぎ
雲は千切れ千切れに
.
造園の人たちが丘の斜面の刈り草を掃き集める
.
.
朝はまばらに飛び回っていた雀が
一群れ
また一群れと
山の方から飛び集まってくる
空に向かって逆立つような雲を背に
夕暮れの木は
羽(はね)を魅(ひ)き付け葉に隠し
何十羽という小雀(こすずめ)が
降(お)り立ち
飛び発(た)ち
飛び付いては
離れ
枝々の懐(ふところ)を飛び回る
淡い暮れ時の枝の葉は
群れを隠してやかましい
.
(ジージー……)
蝉だな
鳴いてるのは
そうか
もう蝉は羽化したのか
この中に蝉の声も混じるのが
夏を思わせる
.
.
刈り取った草は
かき集めかき集めするうちに
やがて人の背よりも高い
.
二匹の烏(からす)が
付いたり離れたり
沈んだ日の明るさの染みた雲の下を
遠ざかる