9月21日現地時間21:00、第18戦シンガポールGP 予選が行われた。
マリーナベイ市街地サーキットの天候は日が落ち照明がコースを煌々と照らす中、気温30℃、路面温度33℃、湿度74%の中セッションはスタートした。
15分間のQ1ではトラックには埃が多く見られる中セッションはスタートし、終盤にかけて特にトラックエボリューションの効果は非常に大きかった。
中でもジョージ・ラッセルの「FP3と全然グリップもタイヤが違う」と訴えていることからかなりコンディションが違うことが見受けられる。
その中ではスナップが多く出る車やTern1などで上手くターンイン出来ない者、Tern16で激しくテールスライドする者などしっかりグリップしていない様に映った。
Q1ではダニエル・リカルド、ランス・ストロール、ピエール・ガスリー、バルテリ・ボッタス、周冠宇が敗退となった。
Q1トップタイムはマクラーレンのランド・ノリスが記録した。
15分間のQ2では再びトラックが汚れたかの様にタイム更新に陰りが見てた。
無線ではジョージ・ラッセルやアレクサンダー・アルボンがFP3とのトラックの違いに苦戦している訴えがあった。
Q2ではアレクサンダー・アルボン、フランコ・コラピント、セルジオ・ペレス、ケビン・マグヌッセン、エステバン・オコンが敗退となった。
Q3には角田裕毅、ニコ・ヒュルケンベルグ、フェルナンド・アロンソが中段勢の中では進み、角田にとってはハンガリー以来のQ3進出となった。
ペレスは最後のアタックでSector1、2のタイムを更新出来ず敗退となった。
12分間のQ3ではスタート直後に波乱があった。
オスカー・ピアストリがタイムを残した直後、去年のポールシッターのカルロス・サインツがラップに入ろうとした所のTern18でリアが抜けそのままコントロール失いウォールにクラッシュ。
赤旗が提示されセッションの時計は残り8分で止められた。
サインツはラジオで「リアが温まりきっていなかったのか、ピアストリのタービュランスを受けたのかわからない」と訴え原因は不明だ。
またこの際にマックス・フェルスタッペンはラップを完了しトップタイムをマークしたと思いきや、電光掲示上はグリーンも人の旗はダブルイエローだった為タイム取り消しとなった。
再開後は最後に1回のアタックのみで全員が対決することになり見事ランド・ノリスが2番手のマックス・フェルスタッペンに0.2秒差をつけてイタリア以来のポールポジション獲得となった。
フェラーリ勢はカルロス・サインツがクラッシュ、シャルル・ルクレールがラストアタックTern2でトラックリミット違反でタイム取り消しと車のポテンシャルを発揮出来なかった。
またニコ・ヒュルケンベルグはハースの車で今季最高ポジションタイとなる6番手と最高の予選となった。
角田裕毅もフェラーリ勢の自滅により8番手スタートと明日はポイント獲得に向けて頑張って欲しい。
またQ3で驚かされたのはメルセデスがフリー走行、Q1、2ではかなり厳しそうでしたがフェラーリが消えたこともありルイス・ハミルトン3番手、ジョージ・ラッセル4番手と思わぬ結果になった。
明日に向けては今季ポールポジションから5回のスタートがありながら1周目トップで戻ってきたことのないランド・ノリスがどの様なレースをするのか、マックス・フェルスタッペンはシンガポールで初勝利なるのか楽しみだ。