スパ・フランコルシャンは、ベルギー・リエージュ州のスパ市郊外フランコルシャンに位置するサーキットである

最古の歴史を持つコースの一つであり、初めてレースが開催されたのは1922年で、1925年には初めてグランプリレース(F1の前身)が行われた



開業当初のオリジナルのレイアウトは一部に公道を含み、その全長は14.981kmと、現行の二倍以上の長さを誇っていたが、幾多の改修を経て安全を優先し1979年に6.95kmの常設サーキットへと短縮され、現在は1周7.004km、コーナー数は左10、右9の合計19コーナーである


全長7kmの内の約5.2kmはエンジン全開で、平均時速は240kmと、F1屈指の超高速サーキットとして名を馳せ、スパよりエンジン全開率が高いのはモンツァ・サーキットのみである


Sector1は約84%、Sector3では約93%がフルスロットル状態となり、ラ・ソースからレ・コームのブレーキゾーンまでの1,875mは、約23秒間ものエンジン全開区間となる


これらの高速セクションと、Sector2を中心に構成される曲がりくねったセクションの両方のバランスの取れたセッティングが肝となる


1周の大部分でアクセルをベタ踏みしているため、燃料消費量も桁外れに高くスパでは1周あたり2.39kgもの燃料が使われる

エネルギー回生にも厳しく、1周もたずにデプロイメントが切れてしまうことが普通である



スパには最大勾配18%のオー・ルージュと気紛れなスパウェザーが存在し特にチームは雨に注意しておかなければ全長の長いスパでは大きなタイムロスに繋がる可能性も高い


今年のベルギーGPは夏休み前最後の2連戦中の2戦目、ここで調子が良ければ後半の低ダウンホースサーキットでの調子が良いはずである

またマクラーレンとレッドブルの差は縮まりつつあり、サマーブレイクまでにどれほどの差になるか楽しみなグランプリだ