ハンガロリンクは、ハンガリーの首都ブダペストから北東に約20kmのモジョロードに位置するレーシングサーキットである


ハンガリーGPは1年で最も暑い時期の開催となるため、平均的に見ても気温27℃、路面温度43℃とコンディションは厳しく、それ以上に達する事も珍しくなく、マシンの冷却性能が重要でありブレーキやエンジントラブルに注意が必要だ



1周が4.381kmと短く、ストレートと呼べる直線区間は908mのホームストレートの僅か1本のみで、うねるように続くタイトな低中速コーナーが主体のコースで、左6、右8の計14コーナーから形成される


その多くは複合コーナーであり、俊敏な方向転換が要求され、DRSゾーンはホームストレートとTern1~2の2箇所に設置される


コース自体の使用頻度が少ないため、例年、グランプリ初日金曜の路面は非常に汚く、トラックエボリューションが大きい


直線区間が1箇所のみ、かつ低中速コーナーが主体であるため全開率が低く、ハンガロリンクよりも全開率が低いのはシンガポールとモナコのみだ


チームは最大ダウンフォースレベルのパッケージで週末に臨むため、最高速度は時速318km/hに過ぎず、F1カレンダーの中で最もトップスピードが低い部類に属し、平均速度も197km/hと低い


1周あたりの燃料消費量は1.5kgと、燃費は問題とならないが、ブレーキングポイントが少ないためエネルギー回生が大変なサーキットでもある

コース幅が狭くストレートが短いため追い抜きが困難な事で知られ、Tern1、2が有望なオーバーテイクポイントとなり、時に順位の入れ替えが激しいレースもあったが、2001年は2回、2002年に至っては1回に留まった


コースとしては予選が重要なコースであり、またピット戦略においてもトラックポジションを重視した戦略が予想される



3連戦ではフェルスタッペンが苦しい戦いを強いられたがレッドブルのアップデートがどのような進化を遂げるか、また他のチームもここでのアップデート次第で後半戦への望みが変わってくるだろう