F1 2023 メキシコGP

メキシコは予選、決勝共に大荒れのレースとなった。

予選では多くの車が僅差での接戦となりアルファタウリの車が急激に進化しリカルドが4番手獲得といい状態が伺えた。

ルクレールはポールポジション、サインツは2番手とフェラーリはフロントロール独占する形となった。

しかし決勝ではタイヤ、レースペースに苦しみ順位を落としルクレールは1コーナーでペレスと接触し翼端版を失い母国ペレスはリタイヤとなった。

レースは進みマグヌッセンが左リヤが壊れクラッシュし赤旗となった。

リスタート時ほぼ新品のフェルスタッペンと新品ハードを持っていた角田が有利かに見たがフェルスタッペンはペースを安定させ2位と大差をつけたのに対し角田はタイヤで劣るピアストリ相手に焦り接触し順位を失う結果となった。

結果を見ればペレス、アロンソ、ストロール、サージェント、マグヌッセンがリタイヤなりアストンマーティンには多くの課題が見え、ノリスのペースは驚異的でありフェルスタッペンはシーズン16勝目、プロストに並ぶ51勝目を記録した。

ハミルトンは前線の借りを返す2位表彰台、ルクレールも三位表彰台と荒れた週末ながらドライバーによって評価は大きく分かれる週末となった。
















『レッドブル』

レッドブルは今週ペレスが母国グランプリと優勝への期待が高まったが予選では、フェルスタッペン、リカルドに続く5番手とで遅れた。

決勝ではスタートはよかったが1コーナーでルクレールと接触しリタイヤとなった。

フェルスタッペンは1コーナーを制するとその後は他を寄せ付けない走りで1位をキープし赤旗の後再開時もわかっていたように残されていたハードを履き2位と大差をつけフィニッシュした。





『フェラーリ』

フェラーリは予選でフロントロー独占と優勝に向けて期待が膨らんでいた。

しかし決勝では以前から課題のレースペースとタイヤに苦しみながらも他を上回るストレートスピードを駆使しルクレールはペレスとの接触もあり3位獲得、サインツは4位となった。

今後はタイヤのでグラデーションの差が少なくなるとストレートスピードは速いのでもっといいレースが展開できると思う。





『メルセデス』

メルセデスは予選では両者共に苦しむも決勝ではハミルトンは得意のタイヤマネジメント能力を活かし2位表彰台を獲得した。

一方ラッセルは赤旗後タイヤが残っておらず予選で一度履いたミディアムを用いたがペースは思うように上がらず赤旗に泣く形となった。





『アルピーヌ』

アルピーヌは予選ではQ2止まりも決勝はポイントを争う位置につけた。

決勝では赤旗再開後ヒュルケンベルグとオコンが争いヒュルケンベルグの鬼ブロックでかなりのタイムをロスする形となりそれに巻き込まれたガスリーは11位フィニッシュとポイントを逃したもののオコンは1ポイント獲得することができた。





『マクラーレン』

マクラーレンは予選でノリスがまさかのQ1落ちとなりピアストリも7番手と沈んだ。

しかし決勝ではコンスタントに順位を上げノリスが5位フィニッシュと定位置に返り咲いた。

しかしピアストリはラッセル同様赤旗に泣く達となり再開後はペースも上がらずにじゅんいをおとすかたちとなった。





『アルファロメオ』

アルファロメオは2台揃ってQ3進出と予選では良いペースを見せたものの決勝では両者共に順位を落としボッタスはレース中ストロールと接触するなど決勝では課題の残るレースとなった。

ここ最近予選では調子がいいものの決勝ではそれが見えないのが課題だろう。





『アストンマーティン』

アストンマーティンはアップデート後ほんとにペースが悪く予選でも後方にしずみストロールはパルクフェルメ下にセッティング変更を行いピットレーンスタートとなった。

決勝でもペースは悪くほぼ2台とも最下位につけるなど前半戦が嘘のかのように見えた。

ストロールはボッタスと接触しリタイヤ、アロンソもリタイヤとなった。

今後は何処かで間違えた方向性に行ってしまったアップデートを軌道修正しなければ酷くなる一方だろう。





『ハース』

ハースは今週車が限界に近かった。

マグヌッセンが決勝では急に車が壊れクラッシュするなどヒュルケンベルグもタイヤなどの面でかなりコントロールするのが難しそうに見えたり。

予選、決勝共に大きな課題を持ちチームとして大きな変化が必要となるだろう。





『アルファタウリ』 

アルファタウリはアップデートをうまく当てリカルドが予選ででは4番手獲得と今季最高の予選となった。

角田は事前にエンジンを変え規定数を超えたため後方からのスタートとなった決勝だがリカルドら一時ハミルトンを抑え込むなど車の性能向上が伺え角田も8番手まで一時は上がったもののピアストリと接触し勿体無い順位の落とし方となった。

角田には今後冷静にその場で考えることが必要だろう。





『ウィリアムズ』

ウィリアムズはフリー走行ではアルボンが2位を獲得などしてたものの気温に苦しみ決勝、予選共に思うようには進まず決勝ではサージェントが燃料系トラブルでリタイヤとなった。

アルボンは8位でポイントを獲得する結果となった。

今後は作動域の広い車にすることが必須だろう。





『次戦サンパウロGPに向けて』

今年もサンパウロではスプリント、スプリントシュートアウトの予定が組み込まれており各チームは一回限りのフリー走行でその週末への対応を強いられる。

去年のレースではハースのマグヌッセンがチーム初のポールポジションをもたらすなど荒れた予選になった。

コースとしてはTern1、および4、2つのDRSゾーンがレースの鍵となるだろう。

またセッティングとしてはハイダウンフォースのセットアップが採用される。これは低速でツイスティなセクションでは欠かせないセットアップだが、同時に良好なトップスピードを稼げるようにする必要もある。そのようなトップスピード獲得が各チームのパワーバランスを変化させるだろう。