今年は全国的に桜（ソメイヨシノ）の開花が早かったですね。
こんぴらさんもソメイヨシノはとっくに散ってしまっていましたが、八重桜が満開でした。

こちらのほうが色も濃く、花のボリュームもあって、僕は好きです。
とはいえ、この八重桜もしばらくすれば散ってしまいます。「散るから桜はいいんだ」というご意見もあるでしょうが、なんか残念。

でも、こんぴらさんには年中見ることのできる満開の桜があるんです。

それは、桧の柾目材が使われているご本宮の板壁に描かれた木地蒔絵の桜です。木地蒔絵とは柾目（まさめ）や杢目（もくめ）の美しい白木の肌に、漆塗りをせず、直接蒔絵を施す技法です。

南側壁には老木とみられる大木に爛漫と咲き誇る桜花、それが南から北側面に樹と枝を伸ばし、そこにも花が咲き誇っています。
縦2メートル、幅5メートル、南北合わせると10メートルにも及ぶ大作です。しかも黄金の幹や枝に銀の花が咲くという豪華さ！保護のためガラス（アクリル？）がはめ込まれているので反射で見にくいときもありますが、一見の価値ありです。

年中、お花見