情熱だけでも武器になる ~ラスト~ | 松本洋介のブログ

松本洋介のブログ

トレンダーズの営業取締役、松本洋介の日記です。
主に仕事のことを書いてます。

今日のブログは、
昨日、一昨日の続き(3部作)です。

お読み頂ける方は
まずは、こちらからお読みください。

◆情熱だけでも武器になる
http://ameblo.jp/yosuke0821/entry-11517042641.html

◆情熱だけでも武器になる ~続き~
http://ameblo.jp/yosuke0821/entry-11517047886.html

(以下、続きです)
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そうやって、
自分の意地なのか
ワガママなのか

もう良く分からない状態でしたが
どうしても、もう一度店長と向き合いたくて
自分の想いを伝えたくて

それだけを一心に
懲りずに通い続けたモノの

結局のところ、

最後までお会いさせて頂けませんでした。

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そして、忘れもしない
2003年、真夏の8月に
タウンワーク岡山版は創刊しました。

当時のタウンワークは
表紙が真っ赤なデザインだったので

岡山の街中に
真っ赤なタウンワークが陳列され
(フリーペーパーラックも自分達で設置開拓しました)

まるで自分達が創った雑誌によって
街中が赤く染まっていくような、その風景は

あまりに感動的で
今でも鮮明に憶えています。

なんだか、
自分達の想いや情熱で
街が真っ赤に染まった感じがして
鳥肌が立ちました。

そして、創刊初日から
掲載された飲食店などには
アルバイトの応募が集まりだして

さっそくアルバイトの応募が来たよ!
掲載して良かったよ。

と、お客様からも
嬉しい声が編集部に届きはじめました。

「仕事ってすごい!」

「僕たちが自分の手で作った仕事で
岡山の街が変わったかも!」

仕事のやりがい、と言うモノを
身体中で実感した瞬間でした。

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そうして、創刊を無事に終えた僕に、
「東京に戻って、次はホットペッパーだ」
と、人事発令が下りました。

東京への移動を命じられた僕は

また、いつもの通り
高田屋さんに営業に行きました。

そして、いつもの通り名刺を渡しながら
スタッフの方に御礼を伝えました。

お別れ、というよりも

何と言うか
御礼という言葉が本当にしっくり来て

僕は、心からの御礼を伝えました。

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実は今月で移動になりまして
東京に戻る事になりました。

今まで、ストーカーみたいに
連日、お店に来て失礼しました。

そして1回しか話せませんでしたが
店長からは、本当に大切な事を教わった気がします。

この’お店通い’を通じて
僕は、本当に勉強させてもらいました。

店長にも、どうぞよろしくお伝えください。
もう営業にも来ませんのでご安心ください 笑

今まで、本当にありがとうございました!
今後もタウンワークを宜しくお願いします。


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そんな内容だったと思います。

そして、最後の名刺を渡して
お店を後にしました。



その夜、
営業回りが終わってオフィスに戻ると

あるスタッフが血相を変えて
僕の所に駆け寄ってきました。

「おい松本!
高田屋さんから電話があって
大至急、飛んで来いと言っている。
お前、何かやらかしたのか?」


・・・・・?


クレームになるような事もしてないし
なんだろう・・・、と
胸をザワザワさせながらお店に向かったら、

そこには、
以前、僕に「もう帰りや」と告げた
K西店長がいらっしゃいました。

そして、一言。

松本君、好きなモノを好きなだけ頼みなさい。

状況がいまいち読み込めなかった僕が
ポカーンとしていると、
店長が話し始めてくれました。

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君を見た時、

恰好もチャラいし、
自分の事しか話さないし

なんやコイツは、としか思わんかったわ。

でも、それからの
君のガッツと、行動力には正直、驚いた。

お店の中でも話題になっていて
「あのガッツと行動力、お前らも見習え」
と、スタッフに言ってたぐらいや。

でも、競合雑誌の営業さんとの絆もあって
そう簡単に、リクルートさんに乗り換える訳には
いかなかった。

でも、松本君の移動の話を聞いた時に
ふと、思ったんや。

いま、競合の営業マンは
ここまで情熱を持って
仕事してくれてるんだろうか?と。

うちのお店が、
ずっと広告出稿しているので
どこかで甘えが生まれているんじゃないか、と。

なので、いまこのタイミングで
リクルートさんに乗り換えることは

あちら側にとっても
良い勉強になるだろうし、

それで何かに気付いてくれれば
今後、もっと良い関係も作れるやろ。

松本君の情熱とガッツを信じて、
松本君が移動する前に
うちのお店の広告をお願いしようと思います。

一番大きな枠で発注するので
君が広告をつくってください


そして、良い広告を創ってもらう為には
うちのお店の事を知ってもらわないとダメなので

今日は好きなモノを好きなだけ頼んで
好きなだけ食べて行ってくれ。

その代わり、
飯食った分ぐらいは
良い原稿書かなあかんで 笑!


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後にも先にも、
あれだけ感動して、
涙しながら食べたご飯はありません。

そして、K西店長は
自分が新人時代に、
仕事の憶えが悪くて苦労した事、

それでも諦めずに
レジ打ち、接客、料理などを
コツコツ努力し、少しずつ努力が報われ

いま、こうやって
シモデンフードサービスと言う
岡山の大手飲食会社で
部長職にまで登りつめた事、など

自身の新人時代の思い出や
苦労話などを、惜しげも無く
僕に語ってくれました。

ひとつひとつのエピソードに
K西店長らしい人柄が表れていて
心から感動したことを憶えています。

そして、最初は
「もう帰りや」とあしらわれた僕が

今こうして
店長とひざを突き合わせて
熱い話をしている事実に

これが、仕事か
これが、営業か

と、一人勝手に感動していました。

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そうして僕は
難攻不落と言われていた
シモデンフードサービスから

超大型の受注と
最高の思い出、

そして、一生忘れる事の無い
K西店長との出会いを得る事ができたのです。


僕は、このたった1つの受注がきっかけで
僕は営業でやっていける」という自信を得ました。

たった1つの受注でしたが
僕にとっては、その後のキャリアを決める
大きな成功体験となりました。

当時の僕の武器は、
情熱しかありませんでした。

でも、情熱だけでも
十分に武器になる
と思います。

スキル・経験では、
まだまだ先輩に叶わない
新人のみんなには

せめて、情熱だけは
誰にも負けない武器として
持ち続けてほしいと思います。

そして、自分のキャリア、仕事感すら
大きく変えてくれるような
そんな素敵な出会いを

営業と言う仕事を通じて
出会って欲しいと思います。

営業は、人と人が出会う仕事です。
楽しいですよ!

タウンワーク岡山での仕事は
いま振り返ると、
実はたった5カ月間の出来事でしたが

毎日が、本当に真剣で濃かったので
思い出だらけの毎日です。

http://ameblo.jp/yosuke0821/archive2-201008.html

この、数年前に書いたブログの通り、
あの5カ月間を共に闘った仲間たちとは
今でも一生の仲間です。

仕事って素晴らしいですね!




部長

お元気でいらっしゃいますでしょうか?

部長から頂いた沢山の言葉、
今でも僕の中で、大切に生き続けています。

「一緒に仕事頑張って、
お互いに出世しようやー」

と部長に言って頂けた言葉が
あの後、どれだけ自分を支えてくれたか分かりません。

最後にもらった手紙も
宝物として、今でも大切にしています。

僕の自宅に遊びに来たメンバーには
その手紙を見せながら
部長との思い出を共有しています。

どこかで、
もしこのブログを目にする事があれば
ぜひ、ご連絡くださいませ。

僕も、また岡山に行った際には
部長のお店に、遊びに行かせて頂きます!

長文失礼しました!

そして、こんな長ったらしいブログに
最後までお付き合い頂いた方、
お読み頂き、本当にありがとうございました。

明日からは、もっと短く書きます 笑