昨日の続きで軽いギャンブルネタで社会を垣間見てみたい。

今日の昼休み、たまたま寄った本屋で競馬雑誌コーナーを徘徊していたところ、とんでもない雑誌を発見した。
そのタイトルは、
 
ギャンブル宝典スペシャル増刊 3Dメガネで見える!2億円ナンバー 2011年 05月号 [雑誌]/著者不明
¥880
Amazon.co.jp
※まったくお勧めはしません。


中身を拝見したところ、31日分及び六曜(大安とか)別になっていて、毎日楽しめる内容になっている。付属の3Dメガネを着用すると、細工を施した紙面から「答え」が浮かび上がってくるとのこと。定価は880円也。
本文以外でも、「3年分の年収を5週間で稼いだ男!!」や「3週連続万馬券的中」爆弾など威勢の良い広告が居並んでおり、このような雑誌の購買層に対してこのような広告が効果的ということだろう。


しかし、一体全体、誰がこんな本を買うのであろうかと考え込んでしまった。このような雑誌や広告が昔から出版されている以上、確実にマーケットはあるのだろうが。

言っては悪いが、ギャンブル依存症であり、確率のみの単純なギャンブルでさえ何かの力や情報を利用すれば勝率が上がると考えてしまわれる層が、世の中には一定数いるということだろう。

後日、宝くじの収益構造にも触れてみたいが、ギャンブル弱者を相手にする商売以上にうまみのある商売は無いのではないか。うまく射幸心を煽り、「あなたもきっと勝てる」と鼓舞することでその気にさせる、世の中には上手な人々がいるのだと感心する。

今日も明日も、人々はその気になってギャンブルに駆り出され、勝率の上がるわけない情報を高く買わされ、かつギャンブル事業体に多大な利益を納めている。そこに効用が見出されているのであれば、外野がとやかく言うところではなく、ギャンブルはあくまで主観的なものであり続けて問題ない。

ギャンブルとは何であろうか、たまには考えてみてもよい。