北は札幌から西は熊本まで、YOYO部のツアーやThe東南西北本隊ライブで全国を走り回っている我が愛車、フォルクスワーゲン・ヴァナゴン。

車齢24歳、走行距離18万5千キロ、ということで、雨漏り、謎のエンスト、高速走行中のエンジン脱落など、様々な困難をこれまで共に乗り越えて来ました。

 

手のかかる子ほど可愛く、あちらを直せばこちらが壊れを繰り返しつつも執念で決定的な不調を4年がかりで克服したのですが、お世話になってるメカニックさんから、

 

「ノックセンサー2個の交換と、冷却水漏れと、パワステオイル周りは出来るだけ早くやったほうがいい」

 

と、言われたものの、これまで、例えばメルセデスのCクラスならまぁまぁの中古が手に入る金額を修理につぎ込み、さすがにちょっとお金も回らなくなってきたので、本業であるカメラマンの仕事の旅先などで長年撮りためた写真を使ったカレンダーを自主制作してこの修理代を捻出しようと、この度、思い立ちました。

 

先日、横浜でのThe東南西北ライブで限定販売させていただいたところ、おかげさまで大変好評で、

 

「地方ライブで買うので予約したい」

「マット紙と光沢紙の違いを知りたい」

 

など、ライブに来れなかった方を中心にいただいた問い合わせへの回答を、こちらに書くことにしました。

 

 

まず、光沢紙版とマット紙版の違いについてですが、

 

 

左がマット紙と右が光沢紙。

できるだけ違いが出ないように細かな調整をしてプリントしています。

 

リビングなど実際の使用に合わせ、分かりやすいように強い光をあてると、

 

 

光沢紙版はこのように光が反射します。

 

とはいえ、ピカピカに光るというよりは、昔の焼き増し写真でいう絹目調に近い感じで、上の写真では分かりやすいようにどアップでテクスチャーを強調してますが、肉眼で見るともう少し滑らかな印象で、

 

 

離れて見ればほとんど変わりありません。

 

あえて違いを書けば、光沢紙版の方が写真っぽく夏の風景などはエネルギー感があり、マット紙版はしっとりとしていて写真というより風景によっては絵に近い見え方がします。

 

「どちらがオススメか?」

 

というのも、よくいただく質問ですが、どちらも良さがあり、決められないので両方作りました(笑)。

 

 

プリント用紙は、マット、光沢紙共に僕のこだわりとして、イルフォードというイギリスの写真用品メーカーのものを使ってます。

 

 

イルフォードは、フィルムカメラの時代、主にモノクローム写真の印画紙とフィルムで一部のこだわりの写真家に人気のメーカーでした。

 

それだけに、デジタルプリント用紙にもフィルム写真用の印画紙のような質感があり、コストとのバランスを考えつつも、僕としては納得のいくチョイスをしたと思ってます。

 

ただ、マット紙版は同じメーカーでも品番によって微妙に白の具合が違っていて、

 

「少しアンバーの方がこの風景には合うかな?」

 

とか、色々トライをしてるもので、僕がプリントした時期により使った用紙が違うので多少、ま、ほとんどわからないくらいと思いますが、厚みなどにばらつきがあります。

 

それでも、その時のベストのチョイスをしてますので、その点はどうかご容赦ください。

 

 

プリンターにもこだわりがありまして、エプソンのPX5VIIという機種を使ってます。

 

 

長年色々なプリンターを試してきましたが、他のプリンターと比べて色あせにくく、マット紙と光沢紙で黒インクが違うというプロ仕様。

 

 

マット紙と光沢紙で、できるだけ同じになるように調整してますが、この黒インクの違いで写真によっては黒の濃度が変わり、それにより写真から受ける印象が変わってきたりもします。

 

そしてこれがまた、どちらがいいとも言えない。

両方イイ(笑)。

 

上の写真は、スペイン、フォルメンテーラ島のボブ・ディランが住んでいた風車ですが、こういう写真だと、ボブ・ディランの歌が頭の中に流れてくるので、マット紙の方が情緒的でいいなぁと感じてみたり(笑)、

 

 

ニッポンの夏の、鎮守の森の緑と青空は、光沢紙の方がコントラストが強く、ぴったりに見えたり。。。

 

どうしても迷われた方は、寝室にはマット紙、リビングには光沢紙と両方、、っていう手もあります(笑)。

 

 

 

カレンダー部分も、YOYO部カレンダーに比べ実用性を上げました。

 

ただし、イルフォードのこだわりの用紙では裏面にプリントできず、別の紙にプリントしてあるために結果としてとても分厚いカレンダーにはなってしまいました。

 

 

(ちなみに表紙の写真は札幌で久保田くんに撮ってもらいました)

 

 

分厚いとは言え、一般的な押しピンで十分壁に掛けられると思います。

 

 

 

ということで、ヴァナゴンの修理代捻出という趣旨からするとこのこだわりがどんどん原価率を上げてしまい、本来の目的からはずれてる面もありますが、一部ずつ、丁寧に僕自身がプリントして、穴あけして、製本した、完全手作り風景カレンダー。

なかなかいい出来だと思ってますので、ぜひ、お求めになってもらえるとバナちゃんも喜ぶと思うので、どうかよろしくお願いします!

 

(富士山の麓で暮らしてた頃のバナちゃん)

 

駒沢でのイベント『陽介ちゃんの部屋』や、Naoちゃんとの駒沢と神戸でのフォークジャンボリー、それから4月のYOYO部のライブなどに数部ずつ持って行こうと思ってますが、光沢紙とマット紙のチョイスなど、確実にご希望に沿うために、僕のツイッター・アカウント

 

@YosukeIrifune

 

https://twitter.com/YosukeIrifune

 

にて、あらかじめ部数とプリント紙のご希望をDMいただけると、こちらも在庫調整など大変助かりますので、よろしくお願いします。

 

 

(ご希望の多い通販についても、ただいま検討中ですので、またご報告します。)