拝啓、母上さま

拝啓

母上様。

お正月も過ぎ、小正月の15日ワタシは母上様が流木の下に産卵されていたのを発見いたしましたね。

翌日、見たら卵はなくなっていました。

落胆しながらも、フラッシュ撮影がいけなかったのかと反省しました。

しかし母上様は卵が無いにもかかわらず、ひとところに留まってじっとしておられましたね。

ワタシはもしや卵を移動させたのかと一縷の希望を残しつつ

「食卵癖がある」とか「子育てが下手」だとか、思えばご無礼なことを考えていました。

しかし、その一縷の望みに懸け、水替えもせず極力刺激を与えなかった私をお褒めください。

母上様は卵を移動させ立派に稚魚を孵化、浮上なさいました。

母上様には本当にあらぬ疑いをおかけして申し訳ありませんでした。

しかし一つだけ母上様にはワタシをお褒めいただきたく思います。

あらかた諦めていたにもかかわらず浮上のタイミングを計算し、

昨日、ブラインシュリンプを沸かしておいたことです。

今朝母上様初め父上様、稚魚たちに大盤振る舞いをいたしました。

どうか健やかに育て上げて父上様、母上様のような立派なアピストグラマ・アガシジとなるよう、

ワタシにお力添えをくださいませ。

母上様、今後も精進して立派な「あぴすちゃん」となることを決意いたしましたので、

ここに筆をとった次第です。

結びの言葉は思いつきません。

やはりワタシらしく『草々』でいいのでしょうか。

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koyosi

水草 はじけました

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