公認会計士試験 受験ブログ

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お久しぶりです。



今までこのブログでは、基本的に公認会計士試験の勉強方法を書いてきたんですけど、今日は実際に監査法人で働いてみて、どんな仕事をするのかとか、給料どんくらいなのかとか、残業はどんくらいするもんなのかとか書いていきます。
やっぱり、将来自分がどんな公認会計士になるのかってのをイメージを持つと、勉強のモチベーションにもなりますしね。


自分は、大学3年のときに合格したので、3年のとき3ヶ月間、4年のときに1ヶ月間、学生非常勤として勤務していました。
そして、今正社員として働いてもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
なので、まだまだ実務のことなんて知らんことばっかりなのですが、みなさんのお役に立てたらと思います。



まず、おそらくみなさんもご存知の通り、今は多くのクライアントが3月決算を締める時期で、一番忙しい時期です。
2月に監査法人に入所したら、すぐに期末監査が始まるわけです。


受験生時代、監査論は散々勉強してきました。
監査の社会的役割とか、監査実施上の重要性とか、四半期レビューとか、、、それなりに監査がどういうもんかわかったつもりで実務に入るわけです。


でも皆さん、覚悟しておいてください。
最初は本当にまっっっっっったく何をしていいのかわかりません。笑



あんだけ監査論勉強したのに、、、ってなると思います。
自分も最初はなりました。
前期の監査調書を見ても、どういう資料を使ってどのように作ってて、どういう手続をやったらOKなのかがなかなか最初は全然わかりません。



とは言っても、一番大事なのは、前年の監査調書を見て事前に予習をすることです。


前期にどんな手続をやっているのか?
なぜそんな手続をやっているのか?
他にやるべき手続もあるのではないか?


常に疑問を持ちながら、腑に落ちるまで前期の調書を分析することが重要です。
これをしっかりやった後で現場に臨めば、かなりいいスタートを切れると思います。



自分はこの予習をろくにやらなかったために、失敗をしました。


クライアントの規模にもよりますが、1年目はリスクが低くて見積もり要素が少ない現預金や借入金、純資産などの分担を任されるのが通常です。
規模が小さいクライアントだと、これにその他資産、負債とか販管費とかも任されたりします。


自分はわりと小さいクライアントに行ったため、現預金、借入金、純資産、その他資産・負債などを任されました。
しかし、予習不足のために調書作成に時間をかけすぎてしまい、よくわからないまま時間だけが過ぎていくって感じでした。
なにも考えずに、ただ前期の調書を見よう見まねで作成し、シニアマネジャーの方に査閲してもらいました。
その時に来たメールは今でも忘れることはできません。
以下のような内容で、びっくりするくらいの長文で返ってきました。


・実施すべき監査手続が行われていません。
・数字が全然整合していない。残念ながら、あなたの調書を見て虚偽表示がないと納得するのは難しいです。
・調書の作成に時間をかけすぎです。予習しましたか?
・あなたがやってるのは単なるレビューです。いいですか、これは期末監査です。監査とレビューの違い、ちゃんとわかってますか?
・もうその他資産をやってる時間はないとおもうので、○○さんにやってもらいます。
・あなたの報酬単価、知っていますか?報酬に見合った仕事をやってください


人生で一番大きな屈辱でした。
1回で合格して完全に浮かれていた自分が、一気に社会という大きな壁に潰されたような気がしました。


でもこれはいい経験でした。
甘すぎる自分に鞭を打ってくれた先輩に感謝しています。



ところで、監査で重要なのは、自分の頭で考えることです。
例えば、カットオフテストっていうのがあります。
前期調書を見ると、1元帳にある経費データと請求書を突合する手続をしている。
じゃあ、自分もそれと同じ手続をしたらオッケー。



正直、これでも監査ってできてしまいます。
でも、頭で考えていないから絶対に成長はできないし、監査に対する面白みがないも同然になってしまいます。


なんで請求書と経費データを突合するのか?
この手続でどんな心証が得られるのか?
一致しなかったら虚偽表示になるのか?


とか色々考えてやると、成長スピードも早くなるし、監査が一層面白くなります。。



次に1年目の仕事ですが、もちろん雑務は多く任されます。
ただのデータ入力とか、電子調書の整理とか、面白くもなんともない仕事ももちろんあります。
でも、それを上回るほどの面白さがあります。


例えば、基準には載っていない会計処理がオッケーなのかを考えたりとか、経理の人に会計処理の理由を説明したりとか。。
普通の社会人1年目ではなかなか立つことのできないステージで仕事をすることができるのは、やっぱり会計士の醍醐味だと思います。
自分の知らない知識を仕事の中で学んだりできることも、自分が会計士を目指してよかったと思える理由のひとつです。




続いて給料の話ですが、大手の監査法人ならだいたい基本給で27万円後半~30万円です。
これに残業手当がつくって感じです。
期末監査は相対的に残業時間が増えるので残業代が増え、中には1年目とか2年目でも手取りで50万円くらい入る人もいるそうです。
賞与が年間で半年分くらいでる感じなので、だいたい1年目の年収は450万~500万円くらいでしょうか。

最近は長時間の残業を規制する動きがでてきているので、500万を超えるのは難しいかな?といった印象です。
まだ1年目やからわかりませんが。。笑


多いと思うか少ないと思うかは人によりけりですが、一般企業の新卒1年目とかに比べたらやっぱり高い水準であることは間違いないです。
給料ってなんやかんや絶対モチベーションに関わってくるので参考にしてみてください。



まとまりのない文章で申し訳ないのですが、こんな感じで今日は終わります。