NHKの朝ドラ『ばけばけ』が好調らしい。
主演の高石あかり、初めは美人じゃないし貧乏くさい長屋暮らしだし…どうなのかなと思っていたら、今じゃ彼女がとても可愛く見えます。
何より自然な演技が好感持てます。
そして、「怪談」を語る時の彼女の語り口がとても耳に心地いいのです。
いつの間にか、こちらも怪談に引き込まれて行くのを感じます。
小泉八雲の『怪談』は、17編の怪談を収めた『怪談』と3編のエッセイを収めた
『虫界』の2部からなっています。
読んでみると案外小さい時から馴染んでいた話もあったりで、これも『怪談』の中の話だったのかって再発見したりします。
『耳なし芳一の話」だとか『むじな』『雪女』なんかは、かなりポピュラーですからね。
昔、『むじな』は、英語の教科書にも掲載されてました。
初めてヘブン先生に語った怪談が『鳥取の布団』でしたね。
これは、かつての夫銀二郎から聞いたものだった。
東京まで連れ戻しに行ったほど好きだった銀二郎が戻ってきたけれど、今のおトキちゃんは複雑です。
それはヘブン先生が好きになったからです。
怪談はどれも本当に薄気味悪いものです。
だけど、人って不思議なもので、怖いもの見たさ、怖いもの聞きたさっていうのがあって、どこか魅かれてしまうんですよね。
私の高校2年の時の担任は、古典の先生で、若くてハンサムな先生でした。
そしてお話がとても上手な先生でした。
林間学校に行った時、先生は私たち女子の部屋に来てくれて、怪談を話してくれたのです。
先生、おトキちゃん以上に話し上手で、惹き込まれるのですが、最後のオチの話し方がまた絶妙で、先生の最後の言葉でほとんどみんな「キャーーーー!!!!」と、わめいて終わりって感じでした。(笑)
怪談と聞くと、この先生のことを思い出します。
さて、明日の『ばけばけ』どうなるのか、楽しみ。