しぶとい麻生太郎
俺をなめちゃいかんぞよ
自民党総裁選を勝ち抜き、女性初の自民党総裁に就任した高市早苗氏。小泉進次郎候補優勢の情勢をひっくり返したのは、麻生派の作戦と動向だった。
同派会長・麻生太郎元首相は、最終盤、党員票での高市氏優勢の状況を見定め『党員票の多い方に支持を』と号令を出した。
一躍、逆転劇の立役者となったのだった。そうした麻生太郎氏に高市早苗氏も最敬礼、平身低頭だ。
7日の党役員人事では幹事長に鈴木善幸元首相の息子鈴木俊一氏、また総務会長に有村治子氏を、すなわち麻生派を優遇・重用し、菅元首相から副総裁の立場を剥奪して麻生太郎氏に明け渡した。
野党は第2次麻生政権と皮肉るが、多くの国民もそのように感じたはずである。
周りがどう思おうと、実際に党運営は麻生派が握ることに成った。
昨年の総裁選でも高市氏を推した麻生氏だが、そもそも高市氏に思い入れがあるわけではない。
実際に今回の総裁選では当初、小泉氏支持に傾いていた。同派の河野太郎氏らの小泉氏支援を堂々と容認させ。最後に自身も小泉氏に乗る布石を打った。
ところがそれに立ちはだかったのが、
菅 義偉元首相、岸田文雄前首相、石破茂首相らだ。
彼らは当初から小泉進次郎支持で動き、麻生太郎氏はこれらに乗り遅れたのだ。
陣営からも、「麻生氏は勝ち馬狙いで勝手にこちらに乗ってくる」と軽視され、プライドを傷つけられた。
後出しで小泉氏を支持しても主導権は奪えないなら、いっそのこと高石支持という「逆張りに賭けよう」と腹をくくった。
麻生氏の高石氏支持は、菅氏らから『キングメーカーの座』を奪う博打だった。
麻生氏は小泉氏が嫌いではないが、小泉氏を取り巻く周囲の者が気に喰わなかった。
麻生は関係者は解説する。
菅氏らを追いやり、「俺をなめちゃいかん!!」と高笑いが止まらない麻生氏。
だが総裁選で見せた露骨な権力争いは、
『解党的出直しどころか、自民党の旧態依然とした姿を国民に印象ずけた。
高石早苗氏も『全員参加』を掲げながら
『長老支配』を選。だ。
その博打は吉凶いずれに出るのか。
自分は凶と出ると予想する。菅氏と結ぶ公明党がどう揺さぶりをかけてくるのか注目したい。
2025年10月10日10時・記