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観海一路17号の家
 
現用途は不詳
市南区観海一路17号
竣工 1906年~1910年頃
設計 不詳
施工 不詳
 
 この建物は1906年に完成した総督府ビルを見下ろす裏山にあり、総督府の高官の官邸だったと思われる。
 現在は観海山と呼ばれるこの裏山は海抜66mの丘で、日本統治時代には八幡山、ドイツ時代には総督府丘と呼ばれたが、それ以前には青石山、東山などと呼ばれていたという。また山の上にゴルフ場が造られたため、「抛球山」とも呼ばれたという。
 1922年に中国が青島の主権を回復した際、山の上に観海亭という亭を設け、観海山と命名されたようだ。
 観海一路はドイツ時代にはPrinz Waldemar Street=ヴァルデマール王子街(瓦徳街)、日本時代には八幡町と呼ばれた。
  観海一路8号はかつては青島市長公邸だった。20号は徳国飯店(ドイツホテル)、28号は鈴木歯科医院だった。『老街故事』より
  ただし、下の地図と比べると、鈴木歯科医院は当時は22号となっているので、地番割が変わっている可能性がある。上記の番地はすべて現在の番地である。
 
 
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観海山付近 『青島市市区地図』(部分)
この地図はFC2ブログ『相子老婆的山南海北』の相子様提供
 
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地図:『最新青島市街一覧図』1938年博文堂(部分)