猫の草子-32,33,34,35 最終回 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

ブログの説明を入力します。古典の御伽草子と
花や鳥の写真などをアップします
よろしくお願いします。

イメージ 1
ねこのさうし-32, 33, 34, 35 最終回

イメージ 2

(・・・ねらはれにけり)
あらざらん 此世の中の
   おもひでに
 いま一たびは
    ねこなくもがな

じゝといへば きゝみゝ
   たつる ねこどのゝ
 まなこのうちの
    ひかりおそろし

僧 心に思ふやう。かゝることわさ
人にかたるならば。狂氣とや
風聞せん。ふかくつゝしむべしと
思へども。まれ成夢の たは
ふれは。ちかきともに かたり

イメージ 4 イメージ 3
 

つたへ。わらひぐさかなと いへば
おほせのごとく。ねずみ うすく
成。物をもひかず。まくら本
をも ありかず。かやうの御せ●(い)
たうは。むかしがいまに いたるま
で。有がたき 御ことなり。君
も ゆたかに たみ さかへ。久しく
めてたきことばかりにて。こゝ
ろ ゆるがせなるのみなり

あらざらん・・=あらざらむこの世の外の想ひ出に今一度の逢ふこともがな。和泉式部のもじり
じゝといへば=チューチューと言えば、ネズミの鳴き声
かゝることわさ=この話
うすく成=少なくなる。
まくら本をも ありかず=枕元を歩かず

猫を放し飼いにして、
ネズミが少なくなるのは、
有り難い御政道のお陰。
これにて「猫の草子」終わりです。
仏語が出て来て、
教訓じみたところ、
難しかったね。
ありがとうございます。
次回は何しましょう?


コロリン師匠\¤\᡼\¸ 5