猫の草子-22,23 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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ねこのさうし-22, 23

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(・・・其方の しよくぶつに●(は))
ぐごに かつをゝ まぜて あ
たへ。またおり/\は。たつくり
に にしん からざけなどを。朝
夕の ゑじきには。いかゞと 問
給へば。御ぢやうの ごとくにて
は 候へども。まづ/\あんじて
も 御らんぜられ候へ。にんげん
は よねを もつてこそ。五臓
六腑を とゝのへ。あして 達者
に りこうをも のたまへ。さんか
いの ちんぶつは。はんを すゝめん
が ためなりと うけ給り候へば。
われ/\も そのことく。天道

より。しよくぶつにあたへ下(くだ)
され候ゆへに。ねずみを たべ候
へば。むびやうにして 飛あり
くこと。鳥にも おとるまじ
きと ぞんじ候なり。また ゆ
る/\と ひるねを つかまつる
も。ねずみを たべんと ぞん
ずるためなり。しかるを いま
より かんにんのこと。どうしん
申がたし。御ふんべつ候へと 申
せば。さしも くはうだいむりや
うの 御僧なれども。へんたう
しかね。感涙 きもを けす斗也

ぐごに かつをゝ まぜて=供御に鰹を混ぜて
たつくりに にしん からざけ=田作りに鰊、乾鮭
よね=米
五臓六腑=五つの臓器と六つのはらわた
あして 達者に=足手達者に
りこう=利口、ここでは利口な言葉、
さんかいの ちんぶつ=山海の珍物
はん=飯
むびやう=無病
かんにんのこと=堪忍の事
どうしん申がたし=同心申し難し、鼠を食べるなという考えに納得出来ない
くはうだいむりやう=広大無量
きもを けす=肝を消す、苦心する

和尚と猫の遣り取り、
交渉決裂か?
きっぱり言うべき事は、
言わないとね!

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