猫の草子-4,5 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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よろしくお願いします。

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ねこのさうし-4, 5

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(・・・とひまはること)
ゆさんといひ。ねずみをとる
に たより有。程なく ねずみ
をぢ おそれて。にげかくれ。
けた うつばりをも はしらす。
ありくといへ共。さなりも な
く。しのびありきの てい也。
かゝる きのうまき事なし。
ねがはくは 此御法度。つゝがなく
けたひする事なかれと。
万民かくのごとし。爰に上京
へんの人なりしに。よに たつ
とき 御ほつしんじや有。悪
●(を)捨て ぜんに すゝみ。あした

には てんちやうちきう 夕
には げんぜあんをん ごしやう前
しよの いたり。ほうかいびやうと
うりやくと。 ねがひし。け
うくはんの ふたつ あきらか也。
だうそく なんによ。しゆしやう
かんるいを ながす。まことに
大日によらいとも いつつへし
かゝる しゆしやうの だうりを
ば、てうるい
  ちくるいまでも
    しり
     はんべるか


ゆさん=遊山
けた うつばり=桁、梁(うつばり)
さなり=細鳴り、小さな音
きのうまき事なし=気分の良いことはない
けたひ=懈怠、ここでは、法度が守られないことを願う
ほつしんじや=発心者、悟りを得ようとする心を起こした人
てんちやうちきう=天長地久(老子)
げんぜあんをん=現世安穏
ごしやう前しよ=後生善(?)処
ほうかいびやうとう りやく=法界平等利益
けうくはん=教観、教相と観心の二門。教相は宗門の理論・教義、観心はその実践のこと
だうそく なんによ=道俗男女、僧侶と俗人男女
しゆしやう=殊勝、神々しいさま、心打たれるさま

うわ~、
仏教用語の大量出現です。
しんどかった。
「教観」という言葉を覚えておこう。
先行き心配。

コロリン師匠¥¤¥᡼¥¸ 5