御伽草子 一尼公(つれなしのあまぎみ)-18, 19
(・・・こゝろ覚え)に かく かきなすと 見えたりまづ きやうに 五十日ばかり宿して 心しつかに たつねよ とそ 申されにける籐三郎はこれをきゝてこは いかに この文にまよひて日をくらかしとまるへきやともなしいかゝ すへきとこゝち まどひけるかむかひを はるかにみけれは
大なる しやうとう見えさせ給ふ人に あれはなにと いふ御やしろぞととへはあれは北墅の御社にて侍るとそをしへにける
しやうとう=鐘塔、その頂部につりがねを設置した細く高い建物
北墅の御社=北野天満宮
籐三郎、京に50日も泊まっていられない。
宿もないし・・・。
天神様の導き、有るかな?
コロリン師匠