前回はEarl Nightingaeの成功するための基本的な考え方を紹介しましたが、
ここでは、それを具体的に実行に移すやり方について説明していきます。
先ず、成功するためにはその代償を払わないといけません。成功とはその代償の大きさに比例して得られるものであるということを、ナイチンゲールはニュートンの発見した物理の作用と反作用の法則を持ち出して、それと同じことだと言っています。
ここでは、ナイチンゲールは30日間の実験取り組みを提唱しています。つまり、とにかく30日間、彼の成功の理論に基づいた実践をすることにより、成功の体験をして実感を得ようというのが狙いです。
それを始める前に、いくつか改めて理解をしておくべきことを説明します。
先ず、最初に、前回説明した、「人は自分が考えた通りの人になる」ということを感情的にも理論的にも理解する必要があります。次に、あなたの限界はあなた自身が決めており、自分が考えている以上の素晴らしい能力を持っていることを信じる必要があります。
そして、このテスト実験の取り組みの間、勇気を振り絞り、可能な限り積極的なマインドを持ち、その上で具体的な30日後の目標を立てます。実行に当たっては、あなたの達成を妨げるほどの強い障害はないのだ、ということを信じることが大切です
そしてこれらの考え方をしっかり持ったうえで、実際に行動に移すことが何より重要です。どんな有用な考えも、その実行なしでは全く価値を持ちません。
以上が30日間の実験取り組みの内容ですが、先ず、自分の具体的な目標を、自分との約束事として一つだけカードに書きます。そして、そのカードを、持ち歩き一日中見返します。そしてそのたびに自分は自分が思った通りの人間であるということを思い出します。
たったこれだけの簡単なことです。先ずこれに従って30日間、立てた目標に対して必要な行動を続けていきます。そうすれば30日後には全く違った人生が待っているでしょう。
とにかく、この30日間は誰からの報酬も期待せずに、これまでと違ったやり方で、絶対に失敗しないという信念をもって行動を継続することです。
もしも、この30日の間にネガティブな考えが沸き起こり、達成がきなかったとしても、もう一度次の30日の取り組みを始めます。
「なぜこんなことを続けるのか?」という問いに対しては、「これ以外の代替案がありますか?」、と答えている。簡単ではないが、これが成功に至るまでのプロセスなのだという事です。
ナイチンゲールは、この一時間足らずの講話で、成功に対しての理論と実践の方法を話しています。先ずはこれだけの情報でとにかく始めてみてはどうでしょうか。
実際には、より深い理解をする上でもっと細かい説明も必要かもしれませんが、成功するためのエッセンスは、ほとんどこの中に詰まっていると言えるでしょう。
これは60年以上も前に発表されたものですが、いまだに色あせることなく、自己啓発の原理原則としてとらえることが出来ると思います。
あなたの成功のために少しでもヒントになればと思います。