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五事七計を用いることにより
上下一心となって従わないのであれば
孫子はこの兵法を使っても勝てない。
この兵法が有利であると理解し、
従うのであればその時点で内部がまとまり、
勢いが助けとなり、
外部に対しても策略を
立案しやすいと説いている。
簡単に言えば、
国君以下すべてが一体となり
この兵法に従えば勝ち、
そうでなければその逆であると説いている。
孫武(孫子)はこの兵法を
呉という国の君主に提出し仕官をすることとなる。
その際に、孫武(私)を用いる場合は
五事七計を上下一心となって理解することが
条件だということを君主以下に対し宣言している。

これらを踏まえた上で
戦とは「詭道」(正常なやり方に反した相手の裏をかくこと)
と説いている。

「兵とは詭道なり」の一節で始まる有名なフレーズである。
それは

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①こちらが「強」くとも相手には「弱」く見せかけ
②こちらが「勇敢」であっても相手に「臆病」に見せかけ
③こちらが「近」づいていても相手には「遠」く見せかけ
④こちらが「遠方」にあっても相手には「近く」見せかけ
⑤相手が「利」を求めているときは、それを「誘」い出し
⑥相手が「混乱」しているときは、それを「奪」い取り
⑦相手が「充実」しているときは、それに「防備」し
⑧相手が「強い」ときは、それを「避」け
⑨相手が「怒」っているときは、それを掻き「乱」し
⑩相手が「謙虚」な時は、それを「驕り」高ぶらせ
⑪相手が「安楽」な時は、それを「疲弊」させ
⑫相手が「親」しみ合っているときは、それを「分裂」させ

要するに相手が無備となる部分を攻め、
相手の不意を突くことと説いている。

これが軍学者の言う「勢」であり
それは出陣する前にはあらかじめ
伝えることができないものだと説く。

いわゆる駆け引きによって
相手が無防備になる状況を生み出すことを
目的とする。
相手との争いの時に用いる
いわゆる「卑怯」なやり方であるので、
通常の生活に用いるものではないことを
あらかじめ述べておく。
力で相手を屈服させる必要がある状況においての常道
であり簡単に言えば、
たとえば道端でケンカを売られたとしよう
ケンカを売るほうは、相手が弱いと思っているので
ケンカを売ると仮定する。
であれば因縁をつけられている間に先制攻撃をすると
大方最初の一撃で相手はひるむ。
であるからして、企業を買収したり、
同業他社とのマーケットシェアの競争などに
用いることのできる策であるかどうかは疑問である。
利用できるできないのいかんは用いる者の裁量によるところである。
企業買収は一見相手を吸収する征服するという
一面がありそうなのだが交渉による部分が多いし、
同業他社との競争については自社の強みを生かし
伸ばすことによる部分が多いからである。


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この計篇のまとめとして孫子は
開戦の前に目算で「勝つ」ということは
五事七計に従った結果「勝ち目が多い」からである

開戦の前に目算で「勝てない」ということは
五事七計に従った結果「勝ち目が少ない」からである
「勝ち目が多い」場合は勝つが
「勝ち目が少ない」場合は勝てない
のだから
まして「勝ち目が全くない」場合というのは論外である。
孫子はそれを宗廟(そうびょう)で目算をし
観察することで勝敗をはっきりと知るのだ。
宗廟は氏族が先祖に対する祭祀を行う場所である。
神聖な静かな場所で一人目算をする姿が目に浮かぶ。

ある企業家は、成功する道のりを逆算をして考えるという。
要するに売り上げ目標10億達成する道のりを
達成する時点から時間をさかのぼって
シュミレーションするのである。
そのシュミレーションで「勝った」うえで
「開戦(行動)」の火ぶたを切るのである。

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