B♭クラリネット 入院の巻き。 | 北海道の中標津から

北海道の中標津から

北海道は中標津(なかしべつ)から楽器屋スタッフが
日常の呟きを「超」マイペースでお届けします。

毎回、毎回、同じ様な記事を繰り返す御馴染み「リペアE」です。
季節柄、B♭クラの管体割れについてです。

北海道は既に朝夕冷え込む季節に入っており、中でも道東は乾燥しております。
勿論、店内も寒いので残って修理をしている私は風邪気味になっております。
まぁ、ストーブ点ければ良いのですが・・・
 
さて、入院となりました患者さん (ベークラ子さん) ですが・・・
 
割れてます・・・
えぇ、割れてます・・・
これでもかって言う程見事に割れてます!
中までイってます!
 
「コレって管体交換ですよね?」って程ですよ。
だがしかーし!
演奏会を控えて代替楽器無し!
「何とか2日後までに上げてくれ!」
ハイ。  ここまで状態スゴイとやりがいあるってもんです!
 
正に家族にお願いされるお医者さん?
「今、俺って・・・頼られてる? カッコイイ?」  ・・・またしても脳内で妄想メーター振り切れてます。
 
早速、下処理。
以前にも入院した事があるらしく派手に処置の跡が見受けられます。
既にかなりの幅で亀裂が入っているので、それ以上幅を広げない様に
余計な痕跡を深部に向かって除去していきます。
 
先程、近所で買ってき・・・・・
では無く、用意していた鋭利な「メス」を手に持ち、オペは進みます。
 
「ムゥ・・この深さまで処置跡が・・・」
「ム!ここにも!」
「ここも邪魔になるなぁ・・・」
「・・・・・・・」
 
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ヒィィィィィ!!!
やり過ぎ? ねぇ、これってやり過ぎ? 
もしかして医療事故?
 
・・・・と、一瞬冷や汗が噴出し私の身体は両生類並みの湿潤ぶりを発揮しましたが
次の瞬間、入院時点でかなりの幅で亀裂が走っていた事を思い出し
平静を取り戻しました。(ホーゥ・・・)
 
・・・・・・・ そうでは無かった場合、私は行き先を誰にも告げず旅に出ていた事でしょう。
 
オペは進み、傷口をザックリと縫合しました。
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「オォ・・痛々しい・・・」
 
この「ブラックジャック」の様な風貌のままでは患者さんは外出も出来ません。
その後、キレイに傷口を目立たなくする作業に移ります。
 
・・・・・・・(地味な作業・・・いや、神経を遣うオペです)・・・・・・・
 
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                  手術は終わりました。
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長かった・・・・
おれの役目は終わった・・・
 
後は処置後の投薬と患者の容態を確認して退院です。
(元気に歌ってくれました!良かった良かった!)
 
風邪気味なのでこれにて終了!
皆様も風邪と、管体割れには気を付けてお過ごしください。