ボクデキ ~ガボンだもん~ -2ページ目

ガボンの日々60 ~アベル・マックスと言う男~

今回はおなじみ『アベル・マックス』について書きます。


$ボクデキ ~ガボンだもん~
(出会った当初、いきなり折り紙を折り始める・・・汗)

アベルと知り合って、早1年3ヶ月、最初はただの幼稚園の先生の知り合いだったけど、



今や、JICAのコラボラターって肩書きを、教育省からいただき、相棒として一緒に働いています。


年も同い年の同級生で、本当に気も合う。


四六時中、共に活動し、本当力になってくれています。ありがたい限りです。



いつも明るく楽観的な性格で、仕事以外のときはお互いふざけあい、おちょくりあい、



楽しくやってます。


$ボクデキ ~ガボンだもん~
(おなじみアベルポーズ、ことあるごとにこのポーズをとる(29))


俺の無理難題な要求もいつも、何とかなるさ!って引き受けてくれます。


いつもまじめで、たまに家に遊びに行くと、壁に日本語の挨拶のをアルファべで書いて貼って勉強してたりします。



この前も、宿に泊まった時に、アベルの部屋に行くと、折り紙を折る練習をしてたり、



時間をもてあましてるときは、何かしらの幼児教育のことをやっています。



間違いなく俺よりまじめ(汗)




そして、底抜けに優しい。




例えば道を歩いていて、ちょっと固め枝が飛び出していたら、俺は『あぶね!』と思いつつ避けるだけ。


$ボクデキ ~ガボンだもん~
アベルは『これは危ないなぁ~』と言いつつ、必ず次の人に当たらないように毎回折ったりしてます。



例えば、子どもが道路を飛び出そうとしたら、『危ないよ!!』って、声かけるだけでなく、
その後引き止めて、2・3分説教します(笑)



どんなにアベルがほかのガボン人にきつい事を言われても、文句を言われても怒ったりしません。



基本的にアフリカ人は小さいことは気にしないというか、日本人が細かくて生真面目すぎるだけなのかもしれないけど、



アベルは本当に器の大きい男だなぁ・・・と感心します。


本当に底抜けに優しい男です


$ボクデキ ~ガボンだもん~




と、まぁ褒めちぎってますが、もちろん『オイッ!!』って思うところは多々あるけどさ。。。。


例えば、平気で2時間遅れるとか、遅れた理由を明らかな嘘でごまかすとか(笑)



あとまだ、研修生扱いだから収入が少ないのに、サバアレーっていって考えなしに


遣ってたり(これはガボン政府の問題でもあるけど、考えなしに使うアベルも良くない。)。


まぁそんなことを度返しにしても、



本当に明るく、底抜けに優しい男です。



$ボクデキ ~ガボンだもん~
(アフリカには売ってない、シップを貼って感動する様子)




そんな底抜けに優しいアベル。


『何でアベルはこんなに優しいんだろう。。。なんかあったんかなぁ? まぁ気質として優しいのかなぁ。。。』


なんてところで腑に落としていましたが、この前やっとわかった気がしました。






先日、ミンブルに巡回視察に行ったときに御呼ばれしたアベルのホストファミリー。


少年期、10歳くらいから高校入学まで、ここミンブルでアベルは過ごし、このファミリーに


世話をしてもらったそうです。


アフリカではよく、あることで、両親が出稼ぎに行き、途方で親族が子どもを育てるって


よくある話です。




そういうことなのかなぁ~。と思ってました。




$ボクデキ ~ガボンだもん~
このママには本当にお世話になったんだ、ご飯も作ってくれて、洗濯も掃除も、学校に行くお金も出してもらって、


本当に感謝してるんだ。


アベルはそうずーっと言っていました。





僕は、ミンブル視察も終わり、御呼ばれ5件目でもあったホストファミリーの家では、


正直、疲れ切っていて


『あぁ~そうなの。。。そっかそっか・・・・』ってぐったりだったんだけど、


ミンブルから帰る翌朝、そういやアベルの実の母ちゃんの子と聞いたことなかったなぁ・・・


と思い


『そう言えばアベルの実の母ちゃんはどこにいるの?』


と聞いてみました。








アベルは“グッ”っと押し黙って、一言






『もうお母さんはいないよ』

と言いました。


『ん?   えっ?! どういうこと?!それって・・・』


『僕が小さいときにお母さんは亡くなったんだ。』


『ちょ、ちょ、ちょっと、、、待って、聞いてないよ。そんなこと!』



と戸惑うも、



『うん、話してなかったね。前は話してもあんまり理解してもらえる

タイミングじゃなかったから話さなかったんだ。』



『ってことは、だから少年期にミンブルで過ごしたって事?』って聞くと、



『そう。あの“おかあさん”に育ててもらったんだよ。だから、すごく感謝してるんだ。』



アフリカではよく目上の女性のことを“ママ、ママ”って呼びます。それは愛嬌をこめて言うんだけど、


まさか、ここでのママは『育ての母』だったとは思いもしませんでした。


当時10歳だったアベル少年は、実のお母さんを病気で亡くしたそうです。












ん~・・・


俺には計り知れない、ショックだったと思う。


俺が10歳くらいのときに、もし母ちゃんが亡くなってたとしたなら、俺はそれを受け入れられただろうか。。。


今だって、自分の家族の誰かが居なくなるなんて、考えられもしないし、


居て当たり前だと心のどこかで思ってるし。




アベルは当時、ひどく悲しんで、泣いて泣いて、泣きまくったって言ってたなぁ。




そりゃそうだ。





そっか。。。。





それだからって分けではないだろうけど、





だからアベルはこんなに底抜けに優しいんだろうなぁ・・・って思った。





きっと、アベルはその時、計り知れない傷をおったと思う。だけどその傷は、




今、アベルの人のよさや人柄となってすごく輝いてると思う。




誰だっていろんなものを抱えて生きてるんだと思った。




抱えているものが大きければ大きいほど、人は人として大きくなるんだと思う。



俺なんてちっちぇ。



小さすぎる。


そんな小さすぎる俺の前に現れてくれたアベルは、きっと俺の小ささを、気付かせてくれたんだと思う。



俺も、家族や、相棒、仕事、友達・・・・背負うといってもネガティブじゃなく、ポジティブに、もっともっと強く、色んなものを抱えて生きて行く。



$ボクデキ ~ガボンだもん~
そんなアベルとコンビを組むのもあと少し・・・

よーしっ!やりきるか!!

ガボンの日々59 ~ミンジック・ミンブル視察~

今週から、来月より始まる



『ウォレ・ンティム州ひとりキャラバン(アベル付き)』の為の



視察に各県を回っています。



僕の居るウォレ・ンティム州には、僕が住んでる州都のオイエムと、2番目の町ビタム、



3番目の町ミンジック、4番目の町ミンブル、5番目の町、ムドゥヌ。


と5つの県があります。


今回の一人キャラバンでは、5番目のムドゥヌを除く、4つの県を約1ヶ月使って


巡回していきます。


その前の準備として、今週からまずは視察を始めました。



まずはミンジックってとこです。


ミンジックはウォレ・ンティムの中でも3番目の町で、国道沿いにあるので、道もよく、


日帰りで帰って来れました!


しかし道がいいだけに、タクシーバスの運転手、飛ばしまくり・・・(恐)



カーブを90キロで曲がったり、直線だったら120キロくらいは普通に出す・・・(死)


マジ、事故ったらアウトっすあせる



$ボクデキ ~ガボンだもん~
これはミンジックの幼稚園。大自然の中にあるってかんじっすねぇ~。

これはこれで、とってもいい環境だと思う。


$ボクデキ ~ガボンだもん~
ガボンは小学校の中に幼稚園が併設されてることほとんどだけど、ここは幼稚園だけ独立して作っていた!!

それだけに、保育室の環境は整えやすそうです。

小学校併設だと、なにかと難しかったりすることもあるので、、、(汗)でも、そのなかでやれることは沢山あるんですけどね~。


$ボクデキ ~ガボンだもん~
その後、ミンジックの指導主事と日程とか内容とかの確認。


ミンジック視察はかなり、予定よりスムーズに終えることができました。


続いて、第4の街ミンブルであります。


ここはもうすでにかなりの田舎町なので、バスも一日1本しか出てなく、日帰りは不可能あせる


$ボクデキ ~ガボンだもん~
こんな未舗装の道を突き進んでいきます!!


$ボクデキ ~ガボンだもん~
ここがミンブルの中心街。

なんもない・・・・

あるのは数件の商店のみです(汗)


ついて早々おなかがすいたので、腹ごしらえをしようとレストランを探すも、



一軒もない(汗)


あるのは飲み屋のみで、そこで取り扱ってる、ガボンの伝統食、マニョック(芋を練ったすっぱいやつ)とジビエ(野生肉)のみ(汗)




俺両方苦手だぁ~~~~~~


$ボクデキ ~ガボンだもん~
アベルが食ってるのはスナブタの肉です・・・


ミンブル視察・・・前途多難な雰囲気がしてきたぜ・・・・



とは言え、2泊3日のミンブル視察。翌朝からスタートです。


ミンブルには3つの公立幼稚園と1つの私立幼稚園、1つのプロテスタント幼稚園があります。


どれも近場にはなく、まばらなので徒歩で巡回していきます。


ここミンブルにはタクシーもないので歩くか、たまたま通ったトラックを拾うくらいしかないあせる


$ボクデキ ~ガボンだもん~
それでもやっぱり視察に来た甲斐があった!

先生達はとてもやる気があるし、実際見てよりいい案も浮かんだし!!!


$ボクデキ ~ガボンだもん~
『写真撮るよ~』って言ったら授業そっちのけで集まる小学校の先生達(汗)

歩けば3時間くらいかかるところには、

$ボクデキ ~ガボンだもん~
たまたま通ったトラックの後ろにつかまって移動(恐)



結局全日程を終えるころにはもう下校時間。。。。


$ボクデキ ~ガボンだもん~
手を繋いで帰る小学生に癒され・・・・  きっと親友なんだろうなぁ~~~~



$ボクデキ ~ガボンだもん~
街はほとんどがこんな感じの家ばかりで、とてものどかで静かな街です。



そして、視察を終えた後は、校長先生やら、アベルの知り合いやら、配属先の上司やら、

夕方から5件の御呼ばれにいきました!


とは言え、歩き疲れている上の、5件周りは正直、めっちゃ疲れた・・・・


まぁ田舎町は『おもてなしの文化』ですからねぇ~


本当ありがたいんだけど、マジで疲れた。。。。


$ボクデキ ~ガボンだもん~
最後に行ったところはアベルが小学校から中学までお世話になっていたと言う、ホストファミリーのお宅。

なぜアベルが少年期にここでお世話になったのか・・・後で聞いてびっくりしたけど(汗)


その村に行くと約18年ぶりの再会に、近所の友達も家族もアベルも大喜び。


そりゃ懐かしいわなぁ~~~~



$ボクデキ ~ガボンだもん~
んで、そこでご馳走してもらったのがコレヒヨコ



$ボクデキ ~ガボンだもん~
ギンガオサイチョウ・・・・・


絶対保護動物だけどね・・・・


動物園にいるよね・・・・こう言うサイチョウ・・・・



でも、めっちゃうまかったわ(怖)



とまぁ、2泊3日だけどかなりバタバタしながら、ミンブル視察の旅が終了しました。



$ボクデキ ~ガボンだもん~
朝5時発のハイエースに乗って帰る・・・ねみ~~~~~


月曜からは第2の街、ビタム視察。


しっかり見てきマース!!

ガボンの日々58 ~教育省表敬~

先日首都に上がったときに、幼児教育局のある教育省にちょこっとばかり挨拶に行ってきました。



先日、無事に日本から送ってもらった幼児教育の雑誌の“プチ贈呈式”みたいな?



首都にいる幼児教育長にも知ってもらいたいと思い、首都分の雑誌を持って、


教育省に行ってきましたビックリマーク



$ボクデキ ~ガボンだもん~
彼女が、今年度から幼児教育局の局長に任命された、マダム・アジゼ。


昨年まではマダム・メザという、ガボン幼児教育会の重鎮的存在の方だったのですが、

今年は人事異動があり、このマダム・アジゼに変わったようです。


アジゼもメザ同様、とてもモチベーションが高く、ものすごく頭の回転の早い人でした!!


んでもって、雑誌のことすごく喜んでくれました!!



“日本に感謝のレターを書くから連絡教えて!!”


とまで言ってました!!


Hさん・Cちゃん、そのほかにも沢山集めていただき協力してくれた方々、


ありがとうございました!!


今回の首都滞在で、幼児教育隊員のいるリーブルビル・ムイラ・チバンガ・フランスビル、そしてオイエムの5都市に雑誌を振り分け、活用していただくことになりました!!


各地の幼児教育隊員の方々、仕事増やしてスミマセン(汗)どうぞよろしくお願いします!!


そしてオイエムでも、

$ボクデキ ~ガボンだもん~
オイエムの幼児教育局支局長に。


ここオイエムでは事務所貸し出し形式にし、沢山の先生たちに見てもらえるようにしようと思います。


僕がいる間は、僕が管理していこうと思うけど、帰国して以降は、事務所の人に引継ぎをしないといけないなぁ~。


うまく管理してくれるか心配だけど、


しっかり活用していけるようにしていきますグッド!


日本からの支援、本当にありがとうございました!!!

ガボンの日々57 ~ある日の俺~

ある日、俺はオイエムの自宅にいた。



ふと、ウンコをしたくなった。



トイレに行く。



紙がない。。。。




『しょうがない、トイレットペーパー買いに行くか・・・』



支度をし財布を持ち、マガザン(小売り店)に行く。



行き着けのマガザン。



チャド人がやってるマガザン。



チャド人はたいていイスラム教だ。



俺はイスラム教が好きだ。



なぜならみんな優しいから。



一概には言えないけど、ここでのイスラムの人々は優しい。



だから買い物はイスラム教の人のマガザンでよくする。




ふと、目に付いた。



『あっ!これおいしいクッキーだ・・・』


俺のお気に入りのクッキーをが目に飛び込んできた。








俺は、調子に乗って3つ。



大人買いしてやった・・・ケケケ(ニヤリ)







そして、家路に着いた。



玄関についた瞬間・・・・・



あっ・・・・



・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






トイレットペーパーを買いにマガザンに行き、


クッキーを買って帰ってきた・・・・



29歳のおっさんが、クッキーに目を奪われ、



ペーパーすら忘れるほど舞い上がる・・・・







俺、だいぶキテルなぁ・・・・・

ガボンの日々56 ~帰ってきたどーーーー~

更新、滞ってスミマセン・・・


今月に入ってバタついてたもんで。。。


先月末、われらが22年度2次隊の送別会をしていただき、


そしてその翌日、9月30日の午後23時のフランス経由羽田行きの便で



帰国の途に着きました飛行機


$ボクデキ ~ガボンだもん~
ニジェール隊として、ともに派遣され、ガボン振り替え組みとして共に2年間やってきたザキさん。

二年前は、ニアメ空港に降り立ち、二年後にリーブル空港から飛び立つとは、想像もしていませんでしたね~。

ガボンに振り替えて、まぁ色々あり、ザキさんにも沢山お世話になりました。





$ボクデキ ~ガボンだもん~
んで、ガボンでの22年度2次隊と、リーブルビル空港で記念撮影カメラ(仁君は諸事情によりいません(汗))



まぁなかなか個性的なメンバーで、最後まで全員が集まることはなかったですが、


それもガボン22-2っぽいな(汗)







そして、日本に着いたのが10月2日の朝6時。




ついに、1年3ヶ月ぶりに、日本に~~~~~~~~



着いたどぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!





















$ボクデキ ~ガボンだもん~!?!?!?





いや~、最近の羽田空港はおばあちゃんが滑走路を横切ってるんですねぇにひひ



通称“ガボンの羽田”ことオイエム空港ですけどなにか??






なんつって。





そう、ここは“ガボンの羽田空港”こと、オイエム空港であるチョキ



っと言うことで、俺はまだガボンにいまーす!!



パスポートを失くしたので、







帰れなかったわけではありません!!





人相が悪いため出国できなかった、




わけでもありませんあせるむっ




任期延長ですアップ


もう少しやりたいことがあり、申請が受理されて、まだまだガボンにいます!!



なんだかんだ、ガボンが好きになったんだなぁ~~~~。



振り替え当初の去年の6月は、



『マジで日本帰ろうかな・・・・ショック!





なんてこと少なからず思ったりしたけど、何とかあの時期を乗り越えて、今がありますもんねアップ



本来だったら10月頭に帰国だったけど、ありがたくも延長させてもらい、時間をもらえました。



今まさに渦中。



過ぎていく時間を、日々感じながら、与えてもらった時間に感謝して、



思いっきり活動してきます!!




泣いても笑って時間は過ぎる。



どうせ過ぎるなら“今”を思いっきりやり切って、過ごそうと思う。





さて、日本にはいつ帰りますかねぇ~~~


3ヵ月後かな~  半年後かなぁ~  


はたまた2・3年かなぁ~~~(笑)



ちょっと最近忙しいけど、ちょいちょい更新していきマースチョキ